６回無失点で３勝目を挙げた楽天・藤平＝京セラドーム【写真提供:共同通信社】

　東北楽天の高卒ルーキー・藤平が7日のオリックス戦（京セラドーム大阪）で6回2安打無失点の好投で今季3勝目を挙げた。

　プロ8試合目の登板。初回をあっさりと三者凡退に仕留めると、2回に1ヒット1死球で無死1、2塁のピンチを背負ったが、吉田雄をストレートで空振り三振、駿太をレフトフライ、伊藤を見逃し三振と決め球はすべてストレート。その後も140キロ台中盤の真っ直ぐに変化球を交えてオリックス打線を翻弄した。

　「前回登板の反省を踏まえて、初めてのマウンドにしっかりと対応できました。今日はカーブが良かったので、ストレート、変化球を上手く使いながら強弱のあるピッチングができたと思います。これからに向けて良い手応えをつかむことができました」と藤平。前回9月29日の登板では3回無失点ではあったが、2安打5四死球と制球を大きく乱したが、この日は緩急を用いながら安定したピッチングを披露し、6回までに2安打2四死球で6個の三振を奪った。

　高卒新人ながらファームで結果を残した後、1軍でも8月下旬から先発の一角として存在感を発揮し、ここまで防御率2.28。登板毎に確かな成長を遂げ、ポストシーズンでも鍵を握る存在になりそうだ。