１２回の攻撃が無得点に終わり、肩を落とす楽天ベンチ＝ＺＯＺＯマリン【写真提供:共同通信社】

　千葉ロッテ対東北楽天の一戦は、1対1のまま延長戦にもつれ込んだが、両軍ともに決め手を欠いて引き分け決着となった。

　CS本拠地開催のためには残り6試合全勝が前提条件だった東北楽天は、先発の岸が序盤から好投。6回まで3安打無失点に抑えて援護点を待った。しかし、千葉ロッテの先発・二木も1回2死1、3塁、4回2死1、2塁のピンチを凌いで6回まで5安打無失点に抑え、0対0のまま6回を終えた。

　試合が動いたのは7回裏、千葉ロッテが1死から中村がヒットで出塁すると、高濱がライトフェンス直撃のタイムリー2塁打を放って1点を先制。先発の二木は8回を5安打7奪三振無失点で、内へとバトンを渡した。だが、追い込まれた東北楽天が土壇場の9回表に反撃。島内、ウィーラーのヒットで1、2塁とすると、2死から聖澤がセンター前に同点タイムリーを放って延長戦に持ち込んだ。

　一気に逆転したい東北楽天だったが、10回表三者凡退の後、11回表に田中、ウィーラーのヒットで1死2、3塁の好機を掴んだが、銀次、聖澤が凡退。対する千葉ロッテは、11回裏に鈴木、角中のヒットから1死満塁としたが、高濱が併殺打に倒れてサヨナラを逃すと、12回裏にも再び1死満塁の絶好機を迎えたが、吉田、ペーニャが倒れてゲームセット。両軍のリリーフ陣が踏ん張った形となった。

　これで東北楽天は残り5試合を全勝し、2位の西武が残り1試合で敗れても、直接対決（埼玉西武の16勝8敗）で勝ち越している埼玉西武が上位となるために埼玉西武の2位、東北楽天の3位が確定した。