１０勝目を挙げ、ファンの声援に応えるＤｅＮＡ・浜口＝横浜【写真提供:共同通信社】

横浜DeNAが2対1で中日に接戦を勝利。ドラフト1位ルーキーの濱口が2ケタの10勝目を手にした。

　横浜DeNAの先制攻撃は首位打者のタイトルをほぼ手中に収めているバットから。1回裏、2死走者なしの場面で宮﨑がセンターバックスクリーンに叩き込む15号ソロで先制する。同点に追いつかれて迎えた5回裏には、前日の試合でプロ初打席初本塁打という偉業を成し遂げた高卒ルーキー・細川が2試合連続で大仕事。先頭打者で打席に立つと、カウント1ストライク1ボールからの3球目をライトスタンドに運ぶ2号ソロ。この一発が決勝点となった。

　先発の濱口は、試合前まで今季9勝6敗、防御率3.70。2ケタ勝利に王手をかけて臨んだマウンドも黄金ルーキーらしい投球を披露し、3回表に一発浴びるなど序盤こそ走者を背負うも、4回以降はひとりの走者も許さない完璧な投球で7回を4安打1失点。球団として20年ぶりとなる新人10勝目を挙げた。

　一方、中日はこの試合も打線が奮わず惜敗。プロ初先発の阿知羅が7回2失点と仕事を果たすも、3回表に近藤が放った1号ソロによる1点に終わった。また、セ・リーグの新人最多安打記録に5と迫っている京田は3打席までは無安打に倒れるも、8回表の第4打席にセンターへ安打を放った。