報道陣からの質問に笑顔で答える小郷。来年はドラフト候補として注目を集めそうだ

　1回戦に続き3時間を超えた神経戦を立正大が粘り勝ち、亜細亜大に連勝。今秋の1部復帰後では初の勝ち点を獲得した。

　その要因は投手陣だ。これまで先発を担ってきた釘宮光希投手（3年・日大三）が今節から抑えに配置転換。それだけに、2回戦の序盤から中盤にかけていかに失点を防ぐかが鍵となったが、この日は新村佳汰投手（3年・駿河総合）、渡部勝太投手（1年・上尾）、福井凌一投手（4年・筑陽学園）の3右腕で7回まで2点でしのぎ、８回から釘宮へ繋いだ。

　打線ではこの日も1番の小郷裕哉外野手（3年・関西）の活躍が目立った。2試合連続本塁打を放った前日に続き、3回に亜細亜大のドラフト候補右腕・嘉陽宗一郎投手（4年・松山聖陵）からライトへのタイムリー三塁打を放ち2点を先制。続く河津和也内野手（4年・日大三）のセンター前安打で3点目のホームを踏んだ。

　さらに9回には、ドラフト候補左腕・高橋遥人投手（4年・常葉大橘）から試合を決める今日2本目となるライトへのタイムリー三塁打でダメ押しの2点を加えた。
　そして最後は釘宮が2人の走者こそ出したものの、無失点で凌ぎ連勝。2カード連続で勝ち点を挙げていた亜細亜大からの連勝に、坂田精二郎監督は「1部の緊張感が分かってきて、選手たちがしっかり準備できるようになった結果です」と選手たちの成長に目を細めた。

「調子は良くなかったが2試合ともに無失点で抑えることができてよかった」と釘宮

★立正大vs亜細亜大2回戦
立正大　　003000002=5
亜細亜大　002000000=2
【立】新村、渡部、○福井、釘宮—小畑
【亜】●嘉陽、高橋遥−佐久本

文・写真：高木遊