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15年目の幼馴染みバッテリーで連続完投!東範幸&八田夏の活躍で日大が中大に快勝【東都大学野球 秋季リーグ戦 日本大vs中央大2回戦】

 

先輩・後輩の関係だが「友達のような関係です」と八田(写真右/日本大)

1回戦は中央大に1対10と大敗した日本大だったが、2回戦は八田夏捕手(3年・履正社)の決勝打と東範幸投手(4年・履正社)の1失点完投勝利で、対戦成績を1勝1敗のタイに戻した。

 初回に中央大が牧秀悟内野手(1年・松本第一)のタイムリーで早々と先制したが、東をリードする八田は「先制されても気を落とさず後半勝負となるように」と追加点を与えず打線の逆転を待った。また「東さんはあまり何も言わない方がいいタイプなので」と1学年上の東の気持ちを乗せるべく注意を払った。

 実はこのバッテリー、八田が東と同じ「池田AG」(大阪)で少年野球を始めてから、池田ボーイズ、履正社、そして日本大とバッテリーを組んで15年の間柄になる。年末には東の自宅で両家が食事をするなど家族ぐるみで親交が深い。東は「何でも分かってくれている」と話し、八田も「一番息が合う投手」と信頼を置く。

 そして、2人で粘り強く追加点を防いでいくと、6回に八田が右中間を破る逆転のタイムリー二塁打を放つ。さらに8回にも逆方向のライトへ上手く流し打つ二塁打でチャンスを拡大させ、その後の4得点に繋げた。
 この援護を受けた東は終盤になっても要所を締める投球は変わらず、10安打を浴びながらも1失点で投げきった。前週の対国学院大2回戦に続く完投勝利で、負ければ最下位も見えてくるチームの危機的状況を幼馴染みのバッテリーが救う形となった。

2週連続で完投勝利を挙げた東。卒業後は社会人野球のセガサミーへ進む

持ち味の打力に加え、守備でも好リードを見せた

★日本大vs中央大2回戦
日本大 000002040=6
中央大 100000000=1
【日】○東−八田
【中】●畠中、安本、水谷、花城—保坂

◎日本大・仲村恒一監督
「なんとか我慢して失点を防いで後半勝負と思っていました。バッテリーで上手く相手の狙いを外して投げてくれました」

文・写真:高木遊