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プロ野球

菊池が137球力投で投手3冠!「最高の試合ができました」

6回楽天2死一、二塁、岡島を空振り三振に仕留め、雄たけびを上げる西武・菊池=メットライフドーム【写真提供:共同通信社】


 埼玉西武のエース・菊池が3日の東北楽天戦(メットライフ)に先発し、8回を6安打5四球3失点(自責1)、計137球で9奪三振を奪う力投でリーグトップタイの16勝目を飾った。

 今季7戦7勝、防御率0.78とほぼ完璧に抑えてきた東北楽天が相手。CSファーストステージの本拠地開催へ向けた大事な一戦に、「必ずCSをここ(メットライフ)でやりたいという思いだけで投げました。正直しんどかったですけど、こういう試合を勝てたというのは今年1年の成長だと思います」と菊池。3回に自らの悪送球も絡んでの2失点。6回のピンチは何とかしのいだが、7回にも1点を奪われると、8回には2四球と自らの野選で無死満塁の大ピンチを背負った。しかし、「ここで自滅してしまったら前の僕と一緒」と中川、足立を連続三振に仕留めると、嶋をセンターフライに打ち取って無失点。気迫のガッツポーズを見せると、スタンドからは大歓声が沸き起こった。

 試合後のヒーローインタビューでは、「最高の試合ができました」と感慨深げに語った菊池。これで東浜(福岡ソフトバンク)に並ぶリーグ最多勝に加え、奪三振数で則本(東北楽天)を抜くリーグ最多の217三振。防御率1.97はリーグ断トツトップで、暫定ながら投手3冠。“覚醒”のシーズンを過ごしてきた左腕は、「去年は四球の数がトップだったので、成長したと思います」と誇らしげに胸を張った。CSでも、誰よりも頼りになる存在として力投を見せてくれそうだ。