８回無失点で１１勝目を挙げた西武・野上＝札幌ドーム【写真提供:共同通信社】

　埼玉西武が5対0で北海道日本ハムに完封勝ち。野上が8回無失点の好投で、自己最多タイとなる11勝目を挙げた。

　試合は両先発による投手戦となった。6回まで北海道日本ハムの上沢は被安打3、埼玉西武の野上は被安打2で、ともに連打を許さぬ投球だった。試合が動いたのは終盤に入った7回表。埼玉西武が1死から栗山のファーストゴロを中田が後逸し、続く外崎のヒットで1死1、3塁。さらに盗塁成功で2、3塁となった後、次打者の呉の4球目がワイルドピッチになり、0対0の均衡が破れた。さらに2死3塁から岡田のタイムリーで1点を追加し、この回2点を先制した。埼玉西武は9回にも北海道日本ハム3番手の白村から外崎と岡田のタイムリーなどでダメ押しの3点を追加して試合を決めた。

　北海道日本ハムは初回2回にいずれも先頭打者が安打を放ったが、後続が続かずに、3回から6回までは4イニング連続で三者凡退と打線が元気なく、散発5安打で3塁を踏めずに今季19度目の完封負け。この試合で球団としては2年連続でシーズンの観客動員が200万人を突破したが、5位以下が確定しているチーム状態に栗山監督は「本当に申し訳ない」と頭を下げた。

　勝利した埼玉西武は、野上が8回を4安打7奪三振無失点の好投。9回は髙橋朋が締めて完封リレーを達成させた。