広島に勝利し、クライマックスシリーズ進出を決め喜ぶ筒香（中央右）らＤｅＮＡナイン＝横浜【写真提供:共同通信社】

　横浜DeNAが13対7で広島東洋との乱打戦を制し、3位を確定させて2年連続のCS進出を決めた。

　ハマスタを舞台にベイ打線が初回から爆発した。広島東洋の先発・岡田に対し、1回裏1死1塁から3番・ロペスがレフト30号2ランを放つと、続く4番・筒香はバックスクリーンへ2者連続となる27号ソロ。さらに2死1、3塁と攻め、8番に入ったウィーランドのレフト前タイムリーでいきなり4点のリードを奪った。

　広島東洋もすぐさま反撃。2回無死2塁から岩本のタイムリーで1点を返すと、さらに2死満塁からの丸の打球が遊撃手・倉本がファンブルして2点目。続く3回には會澤が6号3ランを放って広島東洋が5対4と逆転に成功するも、横浜DeNAが3回裏に2死2、3塁から投手のウィーランドが今度はレフトスタンドへ3号3ランを放ってすぐさま再逆転した。

　その後も点の奪い合いになったが、5回に筒香の28号ソロと倉本のタイムリー、6回には梶谷の21号ソロ、8回に倉本、柴田のタイムリーなど、5本塁打を含む計15安打で13得点。先発のウィーランドは5回10安打7失点ながら、3ランを含む3安打4打点とバットで勝利に貢献して2ケタ10勝目。「まず最初に神様に感謝したい。ＣＳに行けて本当にうれしい」とラミレス監督。4位に読売巨人が敗れたために“下克上”の挑戦権を手にした。

　敗れた広島は、先発の岡田が3回8安打7失点の大乱調。打線は田中が5回の8号2ランを含む4安打をマークし、チーム全体でも計12安打で7得点を奪ったが、あまりにも失点が多すぎた。これで今季の横浜DeNA戦は12勝13敗で負け越し、セ・リーグ全球団から勝ち越しての完全優勝はならなかった。