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慶大・岩見雅紀が通算16号本塁打も勝ちきれず。法大と引き分け【東京六大学野球】

5回に豪快な一発を放った岩見雅紀(慶應義塾大)

慶大のドラフト候補スラッガー・岩見雅紀外野手(4年・比叡山)が小早川毅彦氏(法大→広島、ヤクルト)にならぶ歴代11位の通算16本塁打を放った。だが慶大は終盤に同点に追いつかれ、法大と3対3の引き分けに終わった。

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 6回、1点ビハインドの慶大は3番・柳町達外野手(2年・慶應)が右中間を深々と破る三塁打で同点に追いつくと、打席には4番の岩見。

同点打を放った柳町達(慶應義塾大)

 前日、そして今日の第1打席とライトフェンスの手前まで打球を飛ばせていたものの、惜しくもサク越えはならず。だが、法政大先発の長谷川裕也投手(4年・聖望学園)の甘く真ん中に入った球を強振すると、打球は打った瞬間に本塁打と分かる当たりでレフトスタンド上段に飛び込んだ。

 これで勝ちパターンに持っていきたかった慶大だが、7回に無死二塁からバント失敗などで無得点、8回も一死一、三塁のチャンスを作るも岩見の内野フライなど後続が続かず無得点に終わった。

 すると、6回に1点を失っていた投手陣が、8回にバント処理の失策からピンチを広げ、最後は内野ゴロの間に法大に同点のホームを踏まれ、試合は9回で決着がつかず引き分けに終わった。岩見は本塁打に手応えを感じながらも、8回の場面を振り返り「あそこで1点入れば勝てていた試合。これが実力です」と肩を落とした。
 両者の対戦は法大の1勝1分けで、25日に3回戦が行われる。

好救援を見せた法大の熊谷拓也(4年・平塚学園)

■慶應義塾大vs法政大2回戦
慶應義塾大 000003000=3
法政大   000011010=3
【慶】津留﨑、高橋佑、高橋亮—郡司
【法】長谷川、落合、熊谷—鎌倉
本塁打:慶應義塾大・岩見(6回2ラン)

◎慶應義塾大・大久保秀昭監督
「勝ちきりたかったですね。悔しいというか、もったいないというか。岩見のホームラン待ちではなく繋がる打線にしたいです。投手陣は苦しい中、よく3点で凌ぎましたね」

文・写真:高木遊