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初代王者へあと1勝!侍ジャパンU23代表が地元メキシコをサヨナラで下し決勝へ

「元気はつらつ」を合言葉にチームを決勝に導いた斎藤監督

「元気はつらつ」を合言葉にチームを決勝に導いた斎藤監督

写真提供=Getty Images

第1回WBSC U-23ベースボールワールドカップ、スーパーラウンド・メキシコ戦がエスタディオ・デ・ベイスボル・モンテレイ球場で行われ、侍ジャパンU-23代表が9回裏に相手のタイムリーエラーで3対2のサヨナラ勝ち。決勝進出を決めた。

地元・メキシコとの大一番の先発を任されたのは、青山大紀(オリックス)。先頭打者にいきなりヒットを許す立ち上がりとなったが、後続をしっかりと抑えて落ち着きを取り戻す。日本の打線は、この日も1番・武田健吾(オリックス)から2番・植田海(阪神)、3番・乙坂智(DeNA)、4番・真砂勇介(ソフトバンク)、5番・山下幸輝(DeNA)と続く不動のメンバー。前日の敗戦の嫌な流れを早く払しょくしたいところだったが、メキシコの変則左腕・S.サスエタの前になかなかチャンスを作れず、序盤3回を終えて1安打のみに抑え込まれた。
0対0のこう着状態が続いた後の5回だった。日本の6番・三好(楽天)が四球で出塁すると、続く7番・吉持亮汰(楽天)の打球を相手一塁手が落球。そこから1死二、三塁のチャンスを掴むと、9番・廣岡大志(ヤクルト)のサードゴロを相手三塁手がファンブル。一気に2者が生還するタイムリーエラーとなり、日本が2点のリードを奪った。
試合はそのまま7回まで進んだが、それまで好投を続けて来た青山が、先頭打者に死球を許すと、2死二塁から7番・ディアスにレフトスタンドへ特大の2ランを叩き込まれて同点に追い付かれる。その後、日本は8回からマウンドに上がった岸本淳希(中日)が2イニングを1安打無失点に抑えると、9回裏だった。
この回先頭の乙坂のサードゴロを、相手三塁手が一塁へ悪送球。無死一塁から真砂の送りバント、山下の敬遠で1死一、二塁となった場面で、三好がピッチャーゴロを相手投手がセカンドへ送球すると、これを相手二塁手のグラブを弾いて、メキシコがこの日4個目のエラー。ボールが外野に転がる間にニ塁から乙坂が一気に生還し、3-2のサヨナラ決着となった。

相手の守備の拙さに助けられた日本。これでスーパーラウンド4勝1(アドバンテージ2勝を含む)の首位で決勝進出。初代王者の座をかけて、オープニングラウンドで11対2と圧勝したオーストラリアと再び対戦する。