勝ち越し2ランを放った東洋大・西川は甲斐野と抱き合って喜んだ

終盤の逆転劇を見せた東洋大が4対2で勝利。

　2点を追う6回、四球と2安打で1死満塁とすると、西川元気捕手（4年・浦和学院）のショートゴロの間に1点を返し、さらに遊撃手からの送球を受けた一塁手の捕球エラーで同点とする。8回には1死から佐藤都志也内野手（2年・聖光学院）がこの日4本目となるヒットで出塁すると、西川がレフトへ勝ち越しとなる2ラン本塁打を放って試合を決めた。
3回途中からリリーフした藤井聖投手（3年・富士市立）は3安打2四球ながら粘り強いピッチングで試合を作り、7回途中より甲斐野央投手（3年・東洋大姫路）へスイッチ。甲斐野が無失点で繋いで東洋大が逆転勝ち。救援陣の好投に女房役の西川が打撃で応えた。
中央大は先発した畠中優大投手（1年・樟南）が5回4安打無失点と好投も、2番手の花城が4失点（自責点は3）と崩れてしまった。攻撃陣は初回、堀内寛人外野手（3年・県立岐阜商業）のタイムリー二塁打で先制し、続く2回も五十幡亮汰外野手（1年・佐野日大）がタイムリー二塁打を放ち序盤に2点を奪う。しかしその後はほぼ毎回、ランナーを出すもののホームが遠く逆転負けを喫した。

◎東洋大・高橋昭雄監督
「この中央大戦は西川だったね。2番手の藤井がちゃんと放れたのはよかったけど、勝ち星をつけてあげたかった。これで勢いがついて次週も勝ち点を挙げられれば、優勝争いができると思います」
◎東洋大・西川元気捕手
「（勝ち越し2ランについて）打ったのは真っ直ぐです。前半は自分が打てずに2、3点損していたので、自分の仕事をしようと思って打席に入りました。チームが勝ててよかったです。
（リーグ戦経験の少ない投手陣をリードすることについて）自分が引っ張っていかなきゃという思いで、声をかけたりリズムを取ったり、間を取ることを意識していました」

中央大　110000000=2
東洋大　00000202X=4
【中】畠中、●花城、安本―保坂
【東】梅津、藤井、○甲斐野―西川
本塁打：東洋大・西川《8回2ラン》

文・写真：山田沙希子