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NYメディアが田中将大を“徹底解剖” 「リーグで最も恐れられる投手の一人」


名門球団のエースとして立場を確立した右腕は11月1日に28歳となったが、ヤンキースの試合を中継するテレビ局「YESネットワーク」は、誕生日を記念して特集記事を掲載。田中を“徹底解剖”している。

■背番号19にまつわる19の事実を紹介、今季の防御率3.07は「華々しい」

 田中将大は今季、メジャー自己最高の成績を残した。31試合登板で14勝4敗、リーグ3位の防御率3.07をマーク。メジャー3年目にして初めて1年間、先発ローテーションを守り、シーズン199回2/3を投げた。名門球団のエースとして立場を確立した右腕は11月1日に28歳となったが、ヤンキースの試合を中継するテレビ局「YESネットワーク」は、誕生日を記念して特集記事を掲載。田中を“徹底解剖”している。

「マサヒロ・タナカ:ヤンキースエースにまつわる19の事実」と題した特集記事では「ニューヨーク・ヤンキースのエース、マサヒロ・タナカは自身MLB最高のシーズンを満喫した」と称賛。「そして、11月1日に誕生日を迎えた」とした上で「彼はア・リーグで最も恐れられる投手の一人である」と紹介している。

 さらに、今季31試合に先発し、大台のシーズン200イニングまで1/3イニングに迫ったこと、自己最多の165奪三振を記録したことに言及。防御率3.07については「華々しい」として、ブルージェイズのアーロン・サンチェス(3.00)とタイガースのジャスティン・バーランダー(3.04)に次ぐリーグ3位だったことも記している。まさにエースの名にふさわしい活躍だった

 特集では「2014年に先立ちヤンキースが彼と契約してから、日本生まれの右腕に関する意外な新事実が次々と明らかになっている」と指摘。「タナカ生誕28周年を祝い、背番号19にまつわる19の事実を見てみよう」と19項目を挙げている。

■ルーキーイヤーの数々の“偉業”も紹介

 1番目の「2006年、日本の楽天ゴールデンイーグルスがタナカを1位指名」から始まり、2番目では田中の高校通算458奪三振が、松坂大輔の保持していた423奪三振という記録を塗り替えたという事実を紹介。さらに、日本時代は背番号18だったが、ヤンキース移籍時は黒田博樹投手が背負っていたため、田中は「19」となったことなども列挙。7番目では「彼は野球から離れると、ゴルフに精を出す」とされている。まさに“徹底解剖”といった内容だ。

 また、渡米後に打ち立てた数々の記録にも言及。特にルーキーイヤーの前半戦の活躍は鮮烈だった。

「MLB最初の3試合で計28奪三振をマークし、ヤンキースの球団記録である1987年アル・ライターの25奪三振を更新した」

「2014年のルーキーイヤー、タナカは開幕6連勝を飾り、1950年のホワイティー・フォード以来の快挙となった」

「タナカは2014年のルーキーシーズン、ニューヨーク・メッツ戦で完封を果たす一方で初ヒットを記録した」

「マサヒロ自身初であり、唯一のオールスター選出は2014年のことであった。彼はシーズン前半で18試合に先発し12勝4敗、防御率2.51を記録した」

 メジャー1年目は、右肘靭帯部分断裂で約2か月半の戦線離脱を余儀なくされたが、前半戦のインパクトは十分だった。ただ、シーズン通して活躍した今季の活躍は、ルーキーイヤーを凌ぐものとなった。

 特集では19番目の「事実」として「今シーズン、マサヒロはキャリア最高となる14勝、31先発、投球回数199回2/3、被長打率.373、被本塁打率2.7%、WARは5.4を記録した」と今季のハイレベルな成績を具体的に紹介している。

 28歳で迎える来季もエースにかかる期待は大きい。背番号19はヤンキース巻き返しへのキーマンとなる。

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