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【U-23W杯】本田圭佑が127球の力投! 韓国に劇的勝利で監督「すごいゲームでした!」


3日(日本時間4日)にスーパーラウンド初戦を迎えた「第1回 WBSC U-23ワールドカップ」。グループB1位の日本はグループA2位の韓国を、延長10回タイブレークの末、2-1で下して、開幕6連勝を飾った。

■本田は7回降板予定も、志願の8回続投「いきたい気持ちが本能的に出ていた」

 3日(日本時間4日)にスーパーラウンド初戦を迎えた「第1回 WBSC U-23ワールドカップ」。グループB1位の日本はグループA2位の韓国を、延長10回タイブレークの末、2-1で下して、開幕6連勝を飾った。手に汗握る接戦で1点先制を許したが、7回に真砂(ソフトバンク)の3号ソロで同点。タイブレークで迎えた10回無死満塁で、乙坂(DeNA)がセンターへ決勝犠飛を放ち、日本は2-1でサヨナラ勝ちした。

 興奮冷めやらなかった。試合終了後、斎藤雅樹監督は開口一番「いやぁ、すごいゲームでした!」と声を弾ませた。途中、強い風と雨に襲われる悪条件の中、両軍先発が力投した。日本の先発を任された本田(西武)は、2回に無死満塁のピンチを招いたが無失点。「メンタル的に投げ急いでいた部分があった」と心持ちを修正すると、3回以降は快投を披露した。5回、先頭打者に「初球の入りが真ん中だったんで完全に失投ですね」と先制ソロ弾を浴びたが、ミスはそれだけ。8回を投げて127球、4安打3四死球を許したものの、12奪三振1失点の力投で勝機をつないだ。

 志願の8回続投だった。「本田は7回くらいで(降板)と思っていた」という斎藤監督だが「本人がまだいける、いくって言うんで、8回までいってもらいました」。本田自身も「接戦だったので、何とか長く投げたいと思っていた。今日は、いきたい気持ちが本能的に出ていたので、何も考えずに『いきます』と言っていました」と気持ちを見せた。

■主砲・真砂の特大同点弾に指揮官「期待はしていました」

 韓国の先発左腕リンに、まったく付け入る隙を与えてもらえなかった日本打線だが、4番・真砂だけは第1、2打席と連続でフルカウントに持ち込んで四球を選択。「真砂だけいい感じだったので期待はしていました」という指揮官の直感どおり、7回に打った瞬間に分かる特大同点弾を左翼へ運んだ。

 同点のまま迎えた延長10回には、今大会3度目のマウンドとなる歳内(阪神)が登場。無死一、二塁から始まるタイブレークで、「落ち着いてマウンドに上がれた」という右腕を楽にしたのは、捕手・柿沼の手際のいいバント処理だった。韓国は予想通り送りバントをしたが、柿沼は素速く打球にチャージすると、迷わず三塁へ送球して二塁走者を刺した。歳内は直後の打者を併殺に打ち取って無失点とし、勝利の望みをつないだ。

 10回裏、日本は植田がきっちり送りバントを決めると、韓国が打球処理に一瞬、手間取って全員セーフ。無死満塁の絶好機で打席に立った乙坂(DeNA)が大きな飛球をセンターへ上げ、三塁走者は悠々ホームイン。日本は今大会で初めて苦戦を強いられたが、最後はチーム一丸となった試合運びで6連勝を飾った。

 次戦以降に弾みのつく勝利に、斎藤監督は「今、チームは乗りに乗っていますから、この調子をしっかり継続していけば大丈夫だと思います!」と全勝優勝に自信を深めた。

 4日(同5日)はグループA1位のパナマと対戦。先発は安楽(楽天)が務める。

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