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プロ野球

連夜のサヨナラ!広島東洋が劇的勝利で優勝マジック10!

連夜のサヨナラ勝ちに、新井と抱き合い喜ぶ広島・会沢(中央)と沸くナイン=マツダ【写真提供:共同通信社】


 広島東洋が阪神に連夜の劇的サヨナラ勝ちで2位・阪神に連勝。4対3で勝利し、優勝へのマジックを10とした。

 前夜のサヨナラ負けで、逆転優勝が厳しくなった阪神だが、この日は序盤から試合の主導権を握った。2回に中谷の本塁打で1点を先制すると、先発の岩田が6回まで広島東洋打線を散発の4安打に抑えた。阪神は6回に鳥谷タイムリー二塁打で1点、さらに7回にも福留のタイムリーで3点目を奪った。岩田は7回1死降板し、2番手の桑原も無失点の投球で、阪神は勝ちパターンの継投に入った。

 しかし、セットアッパーのマテオが登板した8回に、眠っていた広島東洋が目を覚ました。1死から菊池のレフトフェンス際への大飛球を福留が見失い、三塁打となると、丸のタイムリーで1点を返し、さらに松山がヒットでつなぎ、2死後に安部が「覇気で打ちました」という連日の殊勲打となるタイムリーで試合を振り出しに戻した。

 そして延長戦に入った11回、広島東洋は1死から途中出場の上本が四球で出塁し、盗塁に成功。ここで會澤が「越えるかなと思ったが、超えてよかった」というライトオーバーのサヨナラ安打を放ち、連夜のサヨナラ劇となった。

 阪神は鳥谷が2安打を放ち、通算2000安打まであと2本としたが、チームの勝利には結びつかなった。首位とのゲーム差は8.5ゲーム差となり、奇跡の逆転優勝は絶望的となった。