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カブスWS制覇はシカゴ市民の7割以上が観戦!? 米全国視聴率も01年以降最高に


シカゴ・カブスは2日(日本時間3日)、ワールドシリーズ第7戦でクリーブランド・インディアンスに延長の末に8-7で競り勝ち、1908年以来108年ぶり3度目の世界一に輝いた。歓喜から一夜明けた現地時間3日、米メディアは深夜まで及んだ激闘を大きく報じた。

■一夜明けても大々的に報じられたカブスのワールドシリーズ制覇

 シカゴ・カブスは2日(日本時間3日)、ワールドシリーズ第7戦でクリーブランド・インディアンスに延長の末に8-7で競り勝ち、1908年以来108年ぶり3度目の世界一に輝いた。歓喜から一夜明けた現地時間3日、米メディアは深夜まで及んだ激闘を大きく報じた。

 全国紙のUSAトゥデーは一面に写真つきでカブスの勝利を伝えるとともに、スポーツ面で「呪いは解けた」の見出しで大きく報じた。記事では、カブスが長年の低迷期を抜け出した経緯を説明。1945年のワールドシリーズ第4戦で、ヤギを連れての入場を拒否されたことから生まれたヤギの呪いや、黒猫の呪い、そしてファウルフライの捕球妨害で有名になったバートマン事件に至るまで、これまで優勝できない理由として伝説化されてきた「呪い」の数々を列挙。「108年にわたる干ばつが終わりを迎えた」と伝えた。

 シカゴ近郊の地元各紙もそろって、一面で大きく写真付きで取り上げた。シカゴ・トリビューン紙はワールドシリーズ・チャンピオンの特別版を出し、「At Last! 遂に!」との見出しと勝利の瞬間にナインが抱き合う写真を一面に使った。

■俳優ビル・マーレイも「夢のようだ」

 サン・タイムズ紙は本拠地リグレー・フィールド周辺のファンが歓喜する写真付きで「Worth The Wait―待った甲斐があった」、レッドアイ・シカゴ紙はGreatest Of All Timeの頭文字とやぎの英単語をかけて「G.O.A.T」の見出しをつけてそれぞれ複数面にわたって大きく伝えた。シカゴ市内では号外を求める人々が出たそうで、一夜明けてもファンの熱狂は続いていた様子。

 長年のカブス・ファンとして有名で映画「ロスト・イン・トランスレーション」主演のハリウッド俳優ビル・マーレイ氏は、シカゴ地元紙に対して、「この日が来ることをずっと想像してきた。長かったが、本当に素晴らしいことが起きた。夢のようだ」と喜びを語った。

 USAトゥデー紙の調査によると、シカゴでは70%以上の市民が観戦したそうで、全国視聴率も2001年以降のワールドシリーズで最高となる平均25.2%を記録。カブスのワールドチャンピオンへの挑戦が改めて国民的関心事であったことを示した。

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