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近年積極姿勢見せる日本ハム ここ10年のトレード数で最多&最少の球団は?


2日に日本ハムと巨人の間で2対2のトレードが成立した。日本ハムは吉川光夫投手と石川慎吾外野手、巨人は大田泰示外野手と公文克彦投手を放出。いずれも注目度の高い選手が含まれているだけに衝撃も大きかった。それでは11月3日時点でのここ10年の各球団のトレード回数はどうなっているのだろうか。

■巨人&日本ハムで2対2のトレード成立

 2日に日本ハムと巨人の間で2対2のトレードが成立した。日本ハムは吉川光夫投手と石川慎吾外野手、巨人は大田泰示外野手と公文克彦投手を放出。いずれも注目度の高い選手が含まれているだけに衝撃も大きかった。

 両球団の間では今年4月にも大累進内野手(当時巨人)と乾真大投手(当時日本ハム)のトレードが成立。また、日本ハムはその直前にも藤岡好明投手を金銭トレードでDeNAに放出しており、トレード戦略で積極的な姿勢がうかがえる。昨季途中も巨人との間で2対2のトレード(須永英輝投手&矢野謙次外野手が日本ハム、矢貫俊之投手&北篤外野手が巨人に移籍)を行っており、この2年間で成立済の全5つのトレードのうち、3回に絡んでいる。

 それでは11月3日時点でのここ10年の各球団のトレード回数はどうなっているのだろうか。成立した回数とそれにより移籍した選手数を見てみたい(※交換トレード、金銭トレードのみ。FAの人的補償は含まず)

 セ・リーグで最多のトレード数となったのはDeNA(横浜)で通算21回だった。放出した選手、獲得した選手も最多の26選手。近年では2013年途中に西武の長田秀一郎投手を獲得し、渡辺直人内野手を放出するなどしているが、複数トレードで見ると2012年オフにソフトバンクとの間で成立させた3対3のトレード(多村仁志、神内靖、吉川輝昭を獲得し、吉村裕基、江尻慎太郎、山本省吾を放出)が最後となっている。

■日本ハムを上回り12球団で最多となったのは…

 パ・リーグではやはり日本ハムの大型トレードが目立つが、最多はオリックスの26回で日本ハムの22回を上回った。放出した選手も最多の33人、獲得した選手も日本ハムと並んで最多タイの30人だった。

 オリックスは2013年1月に木佐貫洋投手、大引啓次内野手、赤田将吾外野手を日本ハムに放出し、代わりに糸井嘉男外野手、八木智哉投手を獲得した交換トレードが記憶に新しい。ここ10年間のトレード数はパ・リーグで最少のホークス(12回)の2倍以上となっている。

 また12球団で最少だったのは中日の8回。獲得、放出もともに最少の6選手だった。最近ではドラフト時に6球団の競合となり注目を集めた大場翔太投手を昨オフ、ソフトバンクから金銭トレードで獲得したが、今季は1軍登板がなく、入団1年で戦力外を通告する結果となっている。

 ここ10年の各球団のトレード総数と放出&獲得した選手数は以下の通り。(期間は2007年度~2016年度、選手数は最初が放出した選手数、最後が獲得した選手数)

〇セ・リーグ

DeNA(横浜) 21回 26選手、26選手
巨人 19回 24選手、21選手
阪神 13回 13選手、14選手
ヤクルト 11回 14選手、13選手
広島 9回 10選手、9選手
中日 8回 6選手、6選手

〇パ・リーグ

オリックス26回 33選手、30選手
日本ハム 22回 30選手、30選手
楽天   15回 11選手、15選手
西武   14回 12選手、13選手
ロッテ  13回 12選手、10選手
ソフトバンク 12回 16選手、14選手

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