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名将が導いたカブス108年ぶり世界一 「今夜起きたことに“呪い”は関係ない」


呪いを解く鍵は、フロリダ州タンパに眠っていたということか。カブスの108年ぶりとなるワールドシリーズ制覇に、レイズ出身の二人の貢献は大きかった。

■レイズ出身の2人が勝利の使者、「これで球団として前に進める」

 呪いを解く鍵は、フロリダ州タンパに眠っていたということか。カブスの108年ぶりとなるワールドシリーズ制覇に、レイズ出身の二人の貢献は大きかった。

 巧みな采配を駆使して就任2年目で大役を果たしたマドン監督。レイズの監督時代は低迷するチームを立て直し、4度プレーオフに進出。カブスでも適材適所の起用法でレギュラーシーズン最多の103勝を挙げるチームを作り上げた。

 優勝を決めた後の会見では、長期にわたって優勝から遠ざかった要因とされる“呪い”説を一蹴。「素晴らしいチーム同士が戦った結果。今夜起きたことに呪いは関係ない。伝統は受け継がれるべきものだが、呪いや迷信といったものはそうではない。これで球団として前に進める」と力強く勝利宣言した。

■MVPゾブリストは2年連続チャンピオン、「言葉にできない気持ち」

 そして、両チームの意地がぶつかり合う一進一退の攻防で決勝打を放ったのは、今季からフリーエージェントで加入したゾブリストだった。MVPに輝いたゾブリストとマドンはレイズでともに戦った旧知の仲。「彼ほどプロフェッショナルな選手はいない。どんな状況でも質の高い打撃をしてくれる。複数のポジションを守れるし、どのチームにも一人欲しいと思える選手だ」と頼もしそうだった。

 カブスが本拠を置くイリノイ州出身の35歳。昨季はロイヤルズの一員として王者に輝き、2年連続チャンピオンリングを手にすることになった。さらに、カブスの選手としては1955年にタイトルが制定されてから初のワールドシリーズMVPにも輝き、「信じられない。言葉にできない気持ちだ。自分たちがベストだと信じて一年間戦ってきた」。誇らしげにMVPトロフィーを高く掲げた。

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