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侍ジャパン

無安打だった小林遼と岩見雅紀の連打で侍ジャパン大学代表快勝!結束高めて韓国と再戦へ【ユニバーシアード】

第29回ユニバーシアード競技大会 スーパーラウンド第2戦

侍ジャパン大学代表8-1チェコ(8月26日/台湾・台北市)

★投打噛み合い開幕5連勝

「準決勝以降いろんなことが想定されるので、どんな状況にも対応できるようにオーダーを変えてみました」

善波達也監督がそう話したように、これまでの4試合とオーダーや守備位置を組み替えて臨んだ試合で、これまで無安打だった小林遼捕手(富士大)と岩見雅紀外野手(慶應義塾大)が期待に応えた。

1回、予選ラウンドで韓国を破っているチェコ打線に先発の伊藤将司投手(国際武道大)が連打と犠牲フライでいきなり先制を許したが、すぐに反撃に成功する。

直後の2回、小林と岩見が続けてレフトへ二塁打を放ち、逆転に成功。さらに渡邊佳明内野手(明治大)の犠牲フライで3点を奪った。

4回には渡邊の内野ゴロ、竹村春樹内野手(明治大)と今大会絶好調の中川圭太内野手(東洋大)が連続タイムリーを放ち3点を奪う。

さらにその裏には、セカンドでは初めてのスタメン出場となった竹村がライト線に落ちるかと思われた小フライをダイビングキャッチで掴むファインプレーで伊藤を助けた。

6回からは予選ラウンドのアメリカ戦(22日)で1回1失点と結果を残せなかった栗林良吏投手(名城大)が登板。この日は最速148km/hを計測したストレートで押し、その中でタイミングを外す変化球も上手く織り交ぜた。8回まで3イニングを投げて三振4個を奪い被安打も1本のみとチェコに反撃を許さなかった。

さらに9回には、小林の犠牲フライと岩見のこの日2本目となるタイムリー二塁打でダメ押し。最後は齊藤大将投手(明治大)が落ち着いて3人で締め、8対1で快勝した。

★準決勝で再び韓国と対戦

次戦は28日の準決勝でスーパーラウンド4位の韓国と対戦(台北市立天母棒球場/試合開始日本時間19時半※現地時間18時半)。

25日の予選ラウンドでは2対1と接戦だっただけに、主将を務める竹村は「まだ隙をついた走塁などができていない部分があるので修正していきたいです」と気を引き締めた。

一方で、選手村では時間を見せつけて素振りをしたり、強風のこの日は風向きを全選手で共有するなど

チームの結束はより高まっている。

これまで各世代で数々の激闘をしてきた宿敵・韓国との対戦は、侍ジャパン大学代表選手・スタッフの結束力も大きく試されることになりそうだ。

日本 030300002=8

チェコ 100000000=1

【日】伊藤、栗林、齊藤—小林、大平、小畑

◎岩見雅紀外野手(慶應義塾大)

「チャンスで2本しっかり打てたのは収穫ですが、三振2つの内容が良くないので修正しなければいけません。日本の金メダルのために、自分の役割は打つことなので、万全の準備をしていきたいです」

★スターディングメンバー

左 長沢(日本大)

二 竹村(明治大)

一 中川(東洋大)

中 楠本(東北福祉大)

右 内海(中部学院大)

捕 小林(富士大)

指 岩見(慶應義塾大)

遊 熊谷(立教大)

三 渡辺(明治大)

投手:伊藤(国際武道大)

文:高木遊