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他球団の評価、年齢、西武の誠意…FA権を行使する岸孝之の揺れる胸中


西武の岸孝之は2日、海外フリーエージェント(FA)権を行使することを球団に正式に伝えたことを報告した。球団側からの精一杯の誠意を十分感じながらも、来月4日に迎える32歳という年齢についても熟考し、決断に踏み切った。

■岸が明かしたFA権行使の理由、「移籍を前提とした形ではない」

 西武の岸孝之は2日、海外フリーエージェント(FA)権を行使することを球団に正式に伝えたことを報告した。

 あくまで「移籍を前提とした形ではない」とした上で、「この世界で10年間やってきて、一人の野球人として、他の球団が僕のことをどう評価してくれるのかを聞きたいと思いました」と決断の理由を明かした。

「チームにとって自分は必要だという言葉もいただきましたし、チームには感謝の気持ちしかないです。その言葉をしっかりと受け止めさせていただきました」

 球団側からの精一杯の誠意を十分感じながらも、来月4日に迎える32歳という年齢についても熟考し、決断に踏み切った。

■西武は宣言残留を熱望、鈴木球団部長「来季の構想で一番欠かせない選手」

 一方で、鈴木葉留彦球団本部長は「負け数が少なくて、貯金の作れる投手は本当に大事。来季の構想の中で一番欠かせない選手だと思っている。優勝するためには岸くんが必要」と絶大な信頼を寄せるエースの正式表明を受け、「あくまでFAは選手の権利。最後まで彼が戻ってくることを願いながら待っています」と宣言残留の選択を熱望した。

 現時点で海外への移籍は視野に入れておらず、宣言残留を含め、今後は国内球団を軸にオファーを待つ。

「選手として僕をどう見ているのか。どれだけ必要だと言って下さるかを聞いてみたい。自分がどのような選択をしても、後悔のないようにだけはしたいと思います」

 交渉解禁日は11日。西武の絶対エースがどのような選択をするのか、動向が注目される。

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