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続投決定の日本ハム栗山監督、連続日本一へのテーマは「無」 その心は…


日本ハムの栗山英樹監督が2日、連続日本一を目指す来季へのキーワードを「無」に設定した。

■今季は「喜怒哀楽」テーマに日本一、来季は「無」

 日本ハムの栗山英樹監督が2日、連続日本一を目指す来季へのキーワードを「無」に設定した。

 東京都品川区の日本ハム東京支社で末澤壽一オーナーにシーズン終了を報告。その席で続投要請され、単年契約での来季続投が決まった。今季は「喜怒哀楽」にテーマ設定し、10年ぶりの日本一を達成。来季のテーマを問われると、栗山監督は迷わずに応えた。

「来年は『無』って感じですね。何を考えているのか、全く動かない『静』みたいな。もう1度、自分の頭の中をいつも整理しながら、選手たちをきちんと把握できるように、もう1回しっかりと観察できるようにやっていきます」

 12年の監督就任から来季で6シーズン目。03年から07年まで率いたヒルマン監督を抜き、北海道移転後は最長となる。マンネリ感を消し去りたいがための「無」だという。

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■一番怖いことは自分自身が「勘違いすること」

「選手が何を考えているのか、何を欲しているのかを、もう1回考えないと。一番怖いのは、時間が長くなることでオレが勘違いすること。『これはこういう選手』というのを1回消さないといけない。自分が素になって、選手の良さ、足りないところを把握してあげないと、進む方向が間違ってしまう可能性がある」

 10年ぶりの日本一から4日。栗山監督には来季への新たな課題も見えてきているという。

「日本一になったら本当に課題がはっきり見えた。喜びとかホッとしたとかではなく、何が足りないかが見えてきた。それをどうしたらクリアに出来るか。選手に『チャラチャラすんな』と伝えたけど、それは自分にも言っている。ホッとしすぎるのは良くない。もうホッとするのは終わり」

 この日、トレードで巨人から大田泰示外野手、公文克彦投手を獲得した。大田は今季4本塁打だったが、日本人離れしたパワーを持つ未完の大器だ。新たな戦力も加わり再出発する来季。栗山監督は球団史上初の連続日本一に向け、熱い思いでチームを前進させていく。

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