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横浜DeNAが3戦連続サヨナラ勝ち!広島東洋の優勝マジックが消滅!

3試合連続のサヨナラ勝ちを喜ぶDeNAナイン=横浜【写真提供:共同通信社】


横浜DeNAが5対4で広島東洋に3夜連続のサヨナラ勝利。中盤以降の追い上げでついに8回裏に追いつくと、9回裏は予想のできない結末が待っていた。

 先発は今季4勝2敗、防御率3.71の中村と、同10勝5敗、防御率2.50の今永。前夜の試合では序盤2回までに5点を奪った広島東洋がこの試合も先に主導権を握った。

 1回表、田中のピッチャーを強襲する安打などで2死1、2塁とすると、5番・松山の打球はショートとセンターの間に落ちるラッキーなタイムリーで先制。同点に追いつかれた直後の2回表は2死2塁の場面から田中と菊池の連続タイムリーで勝ち越す。さらに5回表には、右足骨折の鈴木に代わって4番に座った新井が右中間フェンス直撃のタイムリーでリードを3点に広げた。

 しかし2試合連続でサヨナラ勝ちを収めている横浜DeNAにとって3点のビハインドは射程圏内。まずは6回裏、ロペスが3試合連続弾となる26号ソロを放つと、7回裏には前夜の決勝打を放った梶谷の16号ソロで1点差に。すると広島東洋が2番手の一岡を投入した8回裏、先頭打者・桑原の安打に柴田がきっちり犠打を決めると、筒香の鮮やかなタイムリーで同点に追いついた。

 そして9回表のマウンドに上がった山崎康の3者連続三振で勝利の流れは完全に横浜DeNAに。9回裏、広島東洋の3番手・中崎に2死を取られるも、代打・後藤の打球はライトフェンス上段を直撃する2塁打。ここでラミレス監督は代走に高城を送り、打席には3打数無安打と精彩を欠いていた倉本が登場。「(昨日までの)2試合で良い流れが来ていたので、ボクも乗り遅れないで流れに乗れてよかった」とセカンドに放った打球が二塁手・菊池の直前で不規則なバウンドとなり後逸。その隙を突いた高城が間一髪で本塁に滑り込んで3夜連続の劇的勝利を決めた。横浜DeNAの3試合連続サヨナラ勝ちは1960年以来、57年ぶりの快挙となった。

 一方、3試合連続でサヨナラ負けを喫した広島東洋は中崎が今季初黒星。最後は名手・菊池が捕球できないイレギュラーで試合を落とす不運な結末となり、優勝マジックが消滅した。