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日ハム栗山監督、来季続投も退任覚悟した胸中吐露「自分でいいんですか?」


日本ハムの栗山英樹監督が2日、10年ぶりの日本一を達成した今季限りで勇退する意向があったことを明かした。

■続投要請を受諾、単年契約で6年目の指揮へ「もう少し頑張っていきます」

 日本ハムの栗山英樹監督が2日、10年ぶりの日本一を達成した今季限りで勇退する意向があったことを明かした。

 東京都品川区の日本ハム東京支社で末澤壽一オーナーへシーズン終了を報告。その席で続投要請され、単年契約での来季続投が決まった。

 今季はソフトバンクとの最大11.5ゲーム差を大逆転して4年ぶりリーグ制覇。広島との日本シリーズでは2連敗後に4連勝して日本一となった。二刀流・大谷のパ・リーグ主催試合でのリアル二刀流など斬新な起用法を見せ、名将と呼ぶにふさわしい采配だったが、今季限りでユニホームを脱ぐ覚悟があったという。

「自分でいいんですか、というのが正直な感想。本当に申し訳ないよね。今年チームを離れるのが一番いいのかなと思ったけど、もし自分でやれることがあるんであれば、というところ。自分がいいのかは全然分からない。自分が評価することでもない。オレはもっといい人がいっぱいいると思っている」

■続投を決断した理由は…

 続投に踏みとどまったのは来季の“宿題”がたくさんあったからだという。

「やらないといけないことはいっぱいある。近藤や岡、投手も少し良くなってきているけど、もっと勝てる投手がたくさんいる。もっと何とかできるはず」

 これまで敗戦時は「オレのせい」とかばってきた栗山監督。来季も、その献身的な姿勢は変わらない。

「もっともっと選手にお手伝いできることがある。それが出来てないから、結果が前に進んでいない選手もいる。本当に申し訳ないと思っている。彼らを前に進められるように少しだけ時間をいただいたので、もう少し頑張っていきます」

 球団史上初の連続日本一へ、栗山監督がどのような采配を見せるのか注目だ。

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