- プロ野球
2017.08.22 15:51
「今の選手には個性がない」なんて誰が言った? 異彩を放つ球界ユニークキャラの選手たち
うなりを上げる豪速球も夜空を舞うホームランも良いけど野球の魅力はそれだけじゃない。選手名鑑やスポーツ新聞に目を通せばステキなサムシングであふれている。プレーはもちろん、それ以外でもファンを魅了するイカした選手を紹介したい。
①将来の名キャッチャーは迷画伯?!
妻の似顔絵が話題を呼んだ田村龍弘(ロッテ)
婚約した野球選手はスポーツ新聞用に嫁さんの写真か、自筆の似顔絵を用意することがお約束。そして昨オフ結婚した田村は似顔絵を選んだんだけど……近年稀にみる絵心のなさ。さすがに本人もマズいと思ったのでしょう。似顔絵の上に『全然、似てないよ(笑)』と自らフォローをいれる始末。ちなみにここ数年、似顔絵派は絵のうまい友人(タッチを見るとプロの可能性も高い)にイラストを頼むパターンが残念ながら相当、増えている。もしかすると田村が最後の迷画伯になる可能性もある。

どんな奥さんなのか余計に気になる。
②オフは山に籠もり狩猟でトレーニング?
アウトドア系左腕・戸根千明(巨人)
入団以来、毎オフ渡米しては僚友マシソンの趣味の猟銃に同行。仕掛けを作ったり、豚を仕留めたり、狩った鹿の肉を食べたりとディア・ハンター的なトレーニングで己を鍛える。なぜかマナティと一緒に川で泳いだりもするので、時にほのぼのした印象も抱かせるが本人によれば「しんどくて何度か(食事を)戻す」レベルとのこと。自主トレの場所によっては山籠もりと称される場合もあるが、戸根の場合はこれまでのどの選手よりも野生度が高い。方向性としてもっとも近いのは大山倍達先生のそれかもしれない。
③今から優勝コメントが待ち遠しい?
球界のダジャレ王・梨田監督(楽天)
球界のダジャレキング。場を和ませる、チームを明るくする手段としてはもちろん、相手に対して『ダジャレを言うかも』とアンテナを張ることは野球にも生きるというおそらく本人以外は誰一人気づいてない深い考えの元、ダジャレを活用している。いくつか例をあげると……
「マスカットスタジアムだけに来年は“まあ、スカッと”勝ちたいよね(2016年秋季キャンプにて)」
「(走塁ミスを犯したオコエに対して)お声がかかったんだから走らないと」
「(新外国人のアマダーについて聞かれ)アバターなら知ってるけど、まだよくわからない」などなど。
ダジャレのレベルはさておき、今年の楽天の好調ぶりを見る限り、間違いなく野球に生きている……と思う。

「僕のダジャレに選手もついてこれたら必ずいい成績を残せるようになる」とも。
④なんとも一軍に定着してほしい!
バンザイ投法・浜田智博(中日)
右足を上げたと思ったら、両手をバンザイ。その格好から打者に向かってボールを投げ込む、一度見たら忘れられないフォームの超変則左腕。ピッチャーのプレー写真といえばリリースやフィニッシュの瞬間が使われることが多いのだが、浜田の場合はほぼバンザイ写真。個性的なフォームの選手が少なくなった今では希少な存在だが、現在のところ一軍での登板は1試合のみ。日本唯一のバンザイ投法の使い手として活躍を期待したい。

今季は四国アイランドリーグplusの香川に派遣中。早くこのフォームを一軍で見たい!
⑤期待の若手左腕は食のブームも狙う!?
〝白米トースト〟小笠原慎之介(中日)
一流選手は豪快さと繊細さが同居するというが小笠原も、パンにご飯を乗せて焼く白米トーストが好物という大らかさと、1年目から肩凝りや腰痛に効果のあるネックレスを使用したり、スパイクの中敷きを特注するといった野球に対する意識の高さを合わせ持つ。今後の活躍次第では白米トーストブームが起こる可能性も若干ある。うん、若干。
⑥「親指」→「卵」→「クンタマ」
進化するニックネーム・大谷智久(ロッテ)
かつて巨人に在籍していた淡口憲治は、そのジジむさい風貌から「年金」のあだ名で呼ばれていたが、大谷は顔の形状から「親指」「卵」そして日焼けをすると「クンタマ(燻製卵)」と呼ばれている。今年のキャンプでは32歳の誕生日に坊主にして久々にクンタマぶりを披露したと思ったら、頭頂部には『32』の文字が……社会人時代からチームを盛り上げたいときに行う鉄板ネタだという。なお、優勝したら頭をV字にするそうだが、今年はちょっと厳しそうである。

「クンタマ」です。甲子園(センバツ)で優勝もしています。
文/グレート巨砲 編集/田澤健一郎