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プロ野球

プロ2年目の大型左腕、北海道日本ハムの上原が待望のプロ初勝利!

5回無失点でプロ初勝利を挙げた日本ハム・上原=札幌ドーム【写真提供:共同通信社】


北海道日本ハムの上原が20日の埼玉西武戦(札幌ドーム)で5回を3安打無失点に抑えて記念すべきプロ初勝利を挙げた。

 今季5度目の先発マウンド。「四球は多かったんですが、連打だけは許さないようにピンチでは集中して投げることはできました」と上原。初回、先頭の秋山からストレートで見逃し三振を奪うと、2死からヒットと四球で1、2塁のピンチを背負うも、メヒアをサードゴロに仕留めた無失点。その後も毎回走者を背負い、5回には2四球で1死1、2塁としたが、山川に対してストレートを2球続けた後のフォークで3球三振、メヒアも低めに落ちるフォークでライトフライに仕留めて雄叫びを上げた。

 5回途中で左手の指から流血するアクシデントもあったが、「5回は、最後は気合だけで投げました」と上原。「せめて6回まではいきたかった。四球が多かったのは、フォームのちょっとしたズレ。それに早く気付いて立て直すことができるようになることが、次回以降の課題です」と計5四球に反省の弁も、栗山監督からは「長く投げるよりゼロに抑える方がいい。ひとつ勝てば落ち着くと思っていたから、良かったよね。簡単には行かないけど、バッターに向かっていこうというところがあった」と合格点を与えられた。

 中学まで沖縄で過ごし、高校は広島の広陵へ。エースとして活躍するも甲子園は未出場。明治大へ進学して実績を残し、日本ハムからドラフト1位指名を受けた。プロ1年目の昨季はシーズン最終戦の9月29日に1軍初登板。今季はここまで7試合に登板(先発4試合)したが4連敗中だっただけに、自身にとっても待望の初勝利であり、大きな第一歩。次回登板ではさらに進化した姿を見ることができそうだ。