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侍ジャパン

侍ジャパン大学代表が楠本泰史の4打点などで大勝。金メダル獲得へ酷暑との戦いも必至【ユニバーシアード】

初戦のロシア戦で2安打と活躍した宮本(奈良学園大) 写真=Getty Images

第29回ユニバーシアード競技大会 予選ラウンドBグループ第1戦
侍ジャパン大学代表19-0ロシア(8月20日/台湾・台北市※5回コールド)

 侍ジャパン大学代表は初回、島田海吏外野手(上武大)がレフト前安打で出塁すると、その後は相手のミスもあり、無死満塁に。ここで7月の日米大学野球で首位打者を獲得した4番・楠本泰史外野手(東北福祉大)がセンター前への2点タイムリーを放ち、きっちりと役割を果たす。
 2回にも中川圭太内野手(東洋大)や宮本丈内野手(奈良学園大)の走者一掃タイムリーなど9得点を挙げる。以降も猛攻が続き、5回までに19得点を挙げた。
 また投手陣も初回こそ2死満塁のピンチを招いたが、青島凌也(東海大)、伊藤将司(国際武道大)、松本航(日本体育大)の3投手でロシア打線を無失点に抑えた。

 2大会連続の金メダル獲得を目指す上での障壁は、強豪国だけでなく台湾の酷暑との戦いも重要となりそうだ。今日の試合が行われた新荘体育場野球場は11時の試合開始前に34度を記録し、試合中は36度を超えた。
 3回まで出場し、2安打1四球で3度出塁して全て本塁に生還した宮本丈内野手(奈良学園大)は「それだけでもだいぶ体力が奪われました」と苦笑いした。善波達也監督も控えの野手全員を起用し「暑さ・疲労対策はしていかなければいけないこと。データのない中、相手投手を早く攻略できたことが大きかったです」と振り返った。また、選手村での生活の際も時間を見つけてはトレーニングやケアを欠かさずに行っているという。
 過酷な環境の中で、いかに持てるパフォーマンスを発揮できるのか。それが金メダル獲得へのテーマの1つにもなりそうだ。

◎楠本泰史外野手(東北福祉大)
「相手のミスからしっかり点を取ることができました。事前に対策を立てるのではなく、実際の投球を観て感じたことを生かそうと思い、真ん中に球が集まる傾向があったので、そこを狙いました。金メダルは義務だと思っているので、この試合で油断せずに引き締めていきたいです」

日本  39331=19
ロシア 00000=0
(5回コールド)
【日】青島、伊藤、松本—小林、小畑

★スターディングメンバー
左 島田(上武大)
遊 竹村(明治大)
二 中川(東洋大)
指 楠本(東北福祉大)
一 大平(桜美林大)
中 辰己(立命館大)
右 内海(中部学院大)
捕 小林(富士大)
三 宮本(奈良学園大)
投手:青島(東海大)

文:高木遊