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侍U-23 オーストラリアに大勝! オープニングラウンド全勝突破!

オーストラリア戦 6回2/3を5安打9奪三振2失点と好投の笠原

オーストラリア戦 6回2/3を5安打9奪三振2失点と好投の笠原

写真提供=Getty Images

第1回WBSC U-23ベースボールワールドカップ、オープニングラウンド・オーストラリア戦がエスタディオ・デ・ベイスボル・モンテレイ球場で行われ、侍ジャパンU-23代表が11-2で勝利し、オープニングラウンドを全勝で突破した。

侍ジャパンU-23代表の先発マウンドに上がったのはアルゼンチン戦で1回2奪三振の好投を見せていた左腕・笠原大芽(ソフトバンク)。この日も二者連続三振と抜群の立ち上がりを見せると、打線は初回に武田健吾(オリックス)の四球を足掛かりに一死三塁とし、真砂勇介(ソフトバンク)が適時二塁打を放つ。さらに3回にも安打を放った吉持亮汰(楽天)が送りバントで二塁に進むと三盗を決める。植田海(阪神)が四球でつないで一死一、三塁からは乙坂智(DeNA)の犠牲フライで1点を追加。日本らしい細かい野球で得点を重ねると、4回にはオープニングラウンド全試合で打点を挙げている頼れる4番・真砂が本塁打を放って3点目を挙げた。

打線の援護を受けた笠原はオーストラリア打線を威力あるストレートで押し込み、キレのある変化球で空振りを奪う。丁寧に低めに集める投球で5回を2安打7奪三振無失点、63球と理想的なペースで試合を作ると、5回裏には吉持の犠牲フライでさらに1点を加えた。小刻みな得点でじわじわとリードを広げていた打線は6回、四球で走者を2人ため吉持、武田の連続適時打に相手の失策が絡み3得点。好投を続けていた笠原は「2アウトから点を取られ甘さが出たかと思う。7回はボールが真ん中に集まった。」と自身が反省するように、7回二死から2点を失い救援を仰いだが、2番手・永谷暢章(JR東日本)が二死二、三塁のピンチを凌ぎ追加点は与えない。

オーストラリアの反撃にあった直後には、二死一塁から三好匠(楽天)が「2点取られたあとで、2アウトから回ってきたので大きいのを狙いにいった」と2点本塁打を放ち再び点差を7点に広げる。特大の一発でオーストラリアを突き放すと、廣岡大志(ヤクルト)、柿沼友哉(ロッテ)、吉持、武田が4者連続安打を放ちさらに2点を追加。コールドゲーム寸前まで追い込むと、最後は歳内宏明(阪神)が危なげなく締め、逃げ切りに成功した。

オーストラリアとの全勝対決を制し5勝0敗、58得点8失点とオープニングラウンドを投打で圧倒した侍ジャパンU-23代表。斎藤監督も「自分たちの野球をすればいい野球ができて勝てる」と語る最高の状態で、堂々のグループB首位としてスーパーラウンドに臨む。