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高校野球

虎の子の1点を守り切った仙台育英!日本文理は最終回の粘りも及ばず
【第99回全国高校野球選手権大会第9日】

仙台育英―日本文理 6回表日本文理2死二塁、松木の飛球を中堅手佐川が好捕=甲子園【写真提供:共同通信社】


第99回全国高校野球選手権大会第9日目第3試合・2回戦。1回戦は滝川西(北北海道)を15対3で破った仙台育英(宮城)と、1回戦では鳴門渦潮(徳島)を9対5で破った日本文理(新潟)との対戦。ともに1回戦は二桁安打と打線が好調な両校の対決は、1回戦とは一転、1点を争う投手戦となった。

先制したのは仙台育英。2回裏、一死一・三塁から8番・斎藤 育輝(3年)の打球はサードゴロ。日本文理は併殺を狙うも、一塁は惜しくもセーフに。その間に三塁走者が生還し、仙台育英が1点を先制する。

3回以降は仙台育英・長谷川 拓帆(3年)、日本文理・稲垣 豪人(3年)が互いに素晴らしいピッチング。両投手ともに制球が良く、テンポよく試合が進んでいく。

緊迫した投手戦を、バックも堅い守備で盛り上げる。6回表、日本文理は二死二塁から4番・松木 一真(3年)がセンターへ弾き返すも、中堅手・佐川 光明(3年)がダイビングキャッチ。対する仙台育英も6回裏、二死三塁から6番・渡部 夏史(3年)の一・二塁間を抜けようかという当たりを二塁手・寺杣 直泰(3年)が腕を伸ばして好捕。好守備にも助けられ、両エースは終盤までスコアボードに0を並べていく。

1対0のまま迎えた最終回。「逆転の文理」の異名を持つ日本文理が伝統の粘り強さを見せる。先頭の3番・川村 啓真(3年)が痛烈な左前打。一死後、代打・倉川 悟(3年)も中前打で繋ぎ、一死一・二塁のチャンスを作る。しかし、ここは仙台育英・長谷川の気迫が上回った。最後は内角高めの直球で空振り三振を奪い、粘る日本文理を振り切った。

併殺崩れでもぎ取った虎の子の1点を最後まで守り切った仙台育英。3回戦ではセンバツ覇者・大阪桐蔭との戦いに挑む。