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田中正義 公式戦初被弾&732日ぶり敗戦 桜美林大勝利の立役者は野球生活最後の苦労人コンビ【関東地区大学野球選手権大会】

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 10月31日、明治神宮大会の関東地区代表を決める横浜市長杯争奪第12回関東地区大学野球選手権大会が横浜スタジアムで開幕し、1回戦で白鴎大、東海大が勝ち2回戦進出、2回戦で桜美林大が準決勝進出を決めた。

★野球生活最後の苦労人
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「準決勝に向け気持ちを切り替えていきたい」と声を揃えた佐俣と沼田

創価大  000000001=1
桜美林大 300100000=4
【創】田中、池田、秋元——賀部
【桜】佐々木——大平
本塁打:佐俣(桜美林大)

 5球団競合の末、ソフトバンクが交渉権を獲得した創価大の田中正義投手(4年・創価高)が、明治神宮大会出場を懸けた横浜市長杯争奪関東地区大学野球選手権大会初戦に登板。

 だが、1回に内野安打、自らの野選、死球で無死満塁のピンチを招く。そこから二者連続三振を奪うも、6番・沼田涼内野手(4年・平塚学園)の場面で暴投し先制点を献上。さらに沼田に右中間を破る2点三塁打を浴びて、初回に3失点を喫した。さらに4回、8番・佐俣恵介外野手(4年・横浜商大高)にストレートを振り抜かれると打球はレフトスタンド中段に突き刺さるソロ本塁打。田中は4回4失点で降板した。

 その後は楽天ドラフト2位指名の池田隆英投手(4年・創価高)と秋元秀明投手(4年・三浦学苑)が無失点で切り抜けるも、打線は外れ1位指名に5球団が競合しロッテが交渉権を獲得した桜美林大・佐々木千隼投手の前に、9回に一矢報いるのがやっと。創価大は1-4で敗戦し、田中と池田らの学生野球生活は幕を閉じた。

 一方で、田中を攻略した立役者は、今秋で野球生活を終え、一般就職を決めている沼田と佐俣だ。初回に2点タイムリーを放ち、不動産会社に就職予定の沼田は「合格の手応えがあったチームのセレクションに落ちてしまい吹っ切れました。今日もリーグ戦と同じように臨めました」と笑顔。

 証券会社に就職予定の佐俣は「(野球生活)最後だからこそ、思いきりできています。(佐々木)千隼を勝たせたいという一心でした」と振り返った。また、この本塁打は、田中にとって唯一の公式戦被本塁打と聞くと「え?本当ですか?嬉しいです」と、さらに顔をほころばせた。

◎創価大・田中正義投手コメント

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「自分の力の無さを感じた1年でした。日本一を狙っていたので、後輩たちに申し訳ない思いです。今日は体の開きが早く、球も伸びていなかったですし、相手の狙っているボールを投げてしまいました。(来年以降に向けて)先のことを今は考えられないですが・・・今日の試合は忘れません」

文・写真:高木遊