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侍ジャパンU-23代表 南米の強豪アルゼンチンに大勝!

 第1回WBSC U-23ベースボールワールドカップ、オープニングラウンド・アルゼンチン戦がエル・エスタディオ・マデロ球場で行われ、侍ジャパンU-23代表が10-2で勝利した。

 侍ジャパンU-23代表は初回、内野守備の乱れもありいきなり2点を失い、打線も1廻り目は相手先発・F・ペレスの大きなカーブを捉えられず苦戦を強いられる。それでも2点を追う3回、内野安打で出塁した植田海(阪神)を二塁に置いて真砂勇介(ソフトバンク)が左翼席最上段まで運ぶ豪快な2点本塁打を放って同点に追い付く。

 4番が一振りで重苦しい空気を振り払うと、続く山下幸輝(DeNA)はセンター前に弾き返し、すかさず盗塁を決める。この盗塁がチームとして早くも3つ目。相手バッテリーの隙を逃さず足を絡めてチャンスを作ると、今大会初スタメンの吉持亮汰(楽天)が右翼線を破る適時三塁打を放ち逆転に成功。4回には武田健吾(オリックス)の適時打で、5回には吉持の鋭い打球が相手の失策を誘ってそれぞれ1点を加えリードを広げた。

 投げては、立ち上がりにこそ失点した先発・青山大紀(オリックス)だったが、2回と3回は得点圏に走者を背負いながらも粘りのピッチングで無失点に抑え、4回は三者凡退。5回二死二塁の場面も後続を抑えリードを保って試合を折り返す。

 後半になっても侍ジャパンU-23代表ペースは続き、6回無死一、二塁から武田のセンターフライで二走・下妻貴寛(楽天)がタッチアップを成功させると、一走・山崎晃大朗(ヤクルト)も好判断で二塁へ進む。この走塁が相手の送球ミスを誘い下妻が生還を果たすと、続く植田は適時内野安打。7回には一死から途中出場の乙坂智(DeNA)の安打を皮切りに下妻、山崎、武田が三者連続適時打を放つ。終盤の4連打で3点を加え試合の行方を不動のものにした。

 打線が3回から7回まで毎回得点、計7盗塁と持ち味を存分に発揮すれば、圧巻は青山が6回2失点と試合を作った後の救援陣だった。7回を笠原大芽(ソフトバンク)が2つの三振を奪い三者凡退、8回は大野亨輔(MHPS横浜)が先頭打者に四球を与えたものの三者連続三振と完璧な投球を見せ、9回も岸本淳希(中日)が2奪三振でアルゼンチン打線を封じ込め付け入る隙を全く与えなかった。

 先行逃げ切り、大勝、逆転勝ちと異なる試合内容で3連勝を飾った侍ジャパンU-23代表。次戦はオーストリアと対戦する。4連勝で強豪オーストラリア戦を迎えたいところだ。

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