BASEBALL GATE

侍ジャパン

【U-23W杯】打線爆発の日本2連勝! チャイニーズ・タイペイに15-3で7回コールド勝利


メキシコ・モンテレイで開催中の「第1回 WBSC U-23ワールドカップ」は29日(日本時間30日)、大会2日目を迎えた。日本はオープニングラウンド最大のライバルと見られるチャイニーズ・タイペイと対戦。2回に打者一巡の猛攻で8点を挙げ、15-3で7回コールド勝利を収めた。

■武田が大会初の満塁弾! 4番・真砂は4安打4打点と大活躍!

 メキシコ・モンテレイで開催中の「第1回 WBSC U-23ワールドカップ」は29日(日本時間30日)、大会2日目を迎えた。日本はオープニングラウンド最大のライバルと見られるチャイニーズ・タイペイと対戦。2回に打者一巡の猛攻で8点を挙げ、15-3で7回コールド勝利を抑えた。

 元阪神の郭李建夫監督が率いるチャイニーズ・タイペイは、2014年に開催された前身大会「第1回21U野球ワールドカップ」で優勝した“ディフェンディング王者”。グループBで最も注目のカードということもあり、モンテレイから車で約1時間離れた山間の町・サルティージョで行われたデーゲームにも関わらず、スタンドには数多くの在メキシコ日本人ファンが詰めかけた。

 斎藤監督も「ビックリしました」というほど大きな声援に後押しされ、日本打線が爆発した。初回の1点先制で流れをたぐり寄せると、2回にビッグイニングを生んだ。1死一、二塁から廣岡(ヤクルト)が四球を選んで満塁の好機を作ると、続く武田(オリックス)が1ボールからの2球目を強振。ライトへ向かった打球はグングンと伸び、そのまま大会初の満塁ホームランとなってスタンドに飛び込んだ。この満塁弾を含む4連打で6点を追加。なおも2四球で2死満塁とすると、2試合連続で先発マスクをかぶる柿沼(ロッテ)が左翼へ2点適時打を放ち、この回、打者13人一挙8点の猛攻を見せた。

 日本は、3回にも真砂と山下(DeNA)の適時打などで3点、4回には乙坂(DeNA)の適時打で1点を追加。6回には再び乙坂と真砂の3、4番コンビが1打点ずつを挙げ、6回まで15点を奪うことに成功した。

■先発・安樂は6回3失点も8奪三振「もっとピシャッと抑えたかった」

 先発を務めたのは、エースナンバー「18」を背負う安樂(楽天)。初回から最速146キロの力強い速球で押すピッチングで、先頭から4奪三振を含む6者連続凡退という上々のスタートを切った。だが、味方の2回攻撃が長引いた影響か、3回に調子が狂い、1死からセンターにソロ被弾。直後に「もったいなかった」と振り返る四球と右前打で走者をため、2死一、二塁から2連打され、合計3失点を喫した。

 3回を投げ終えた安樂は、バッテリーを組んだ柿沼のアドバイスを受けながらフォームを微調整。「投げ終わりが三塁側に流れてしまう、いつもの悪いクセが出ていた。肘も下がっていたので、しっかり上げてワンバンでもいいので、腕を叩きつけるように投げていこう」と意識した4回以降は再び立ち直り、打者10人を相手に二塁打を1本許したのみと相手打線を圧倒した。6回を投げて5安打1四球8奪三振で3失点(自責3)。「もっとピシャッと抑えたかった」と満足することはなかったが、チームを勝利に導くには十分の内容だった。

 7回のマウンドに上がったのは、2番手・永谷(JR東日本)。宿泊ホテルで同部屋の安樂から継投すると、1死から味方失策で走者を背負うが、堂々たるマウンド捌きで後続を2者連続三振。1イニングを投げて3奪三振と満点の代表デビュー戦をし、「正直あんないいピッチングをすると思わなかった。いい刺激になりました」と、U-23代表のエースをうならせた。

 大会規定により7回で10点差以上がついていたため、日本は見事コールド勝利。オープニングラウンド全勝突破に向けて大きく弾みをつけた。斎藤監督は「今日はみんなが集中してやってくれたおかげ」と勝利に満面の笑み。30日(同31日)の第3戦アルゼンチン戦は、右腕・青山を先発に3連勝を狙う。

関連リンク