１０回阪神１死一塁、代打福留が右中間に決勝２ランを放つ＝ナゴヤドーム【写真提供:共同通信社】

　阪神の福留が29日の中日戦（ナゴヤドーム）に代打で登場し、試合を決める決勝2ランを放った。

　互いに譲れぬ一戦は2対2のまま延長戦に突入。40歳のベテランの出番は10回表だった。この回先頭の大和が粘った末に四球で出塁するも、続く梅野が犠打失敗。止まりかけた流れだったが、代打で登場した福留が中日4番手の田島のカウント2ボールからの3球目、外角ストレートを捉え、中日ファンで埋まる右中間スタンドへ。「狙って打てる技術は無いので、思い切って振ろうと思いました」と本人は謙遜したが、スタンド最深部へ飛び込む文句なしの決勝の9号2ランとなった。

　金本監督から「いいコンディションで出てもらう」と左投手の先発が続いた中で蓄積疲労を考慮されて3試合連続のスタメン落ち。肉体的には楽になる一方で、実戦から離れ、気持ちの維持が難しくなるというデメリットもあったが、見事な一発回答。ひと振りでチームの3連勝に導いて見せた。