８回無失点で９勝目を挙げたソフトバンク・千賀＝ヤフオクドーム【写真提供:共同通信社】

　福岡ソフトバンクの千賀が29日の日本ハム戦（ヤフオクドーム）で8回2安打無失点の好投を見せて今季9勝目をマークした。

　今季13試合目の登板。いきなり西川を151キロのストレートで空振り三振に仕留めると、2死から大谷に外野フェンス直撃の2塁打を許したが、続くレアードを外角スライダーでセカンドフライに仕留めて問題なし。その後はまったく危なげないピッチングで5回を終えて2安打無失点で6奪三振。6回以降も3人斬りを続け、8回まで95球を投げて2安打無四球7奪三振で無失点に抑えた。

　「完封についてはいければいいかな、というくらいでそれほどこだわりはない。とにかく長いイニングを投げようと意識してマウンドに上がって、それができて良かった」と千賀。9連戦の初戦での快投劇に、工藤監督が「リリーフをほとんど使わずに済んだのは大きい」と称えると、相手ベンチから見守った栗山監督は「今日の千賀は本当に良かった。すいません」とお手上げ。これで今季の対日本ハム戦は5戦5勝、防御率1.66。今季9勝目を挙げたが、その半分以上を今カードで稼いでいる。2年連続の2ケタ勝利にも王手をかけた24歳右腕は、「この調子を維持して、どんどん上げていきたい」と腕をまくった。