５回、１死満塁のピンチで降板する楽天・塩見＝ほっともっと神戸【写真提供:共同通信社】

東北楽天が2連敗。この日試合のなかった2位・福岡ソフトバンクとのゲーム差が1に縮まった。

　前日の5失点に続いて、この日は11失点。先発・塩見が5回途中5失点で降板した後、2番手の戸村も2失点。打線が4対7と3点差に追い上げた直後には4番手・金刃が3四死球から満塁弾を浴びての投壊。2ケタ失点は7月1日以来で、連敗も7月2日以来のこととなった。

　2位とのゲーム差よりも心配なのが怪我人の状況。茂木、藤田、ペゲーロ、岡島に続いて、27日の試合前には今季3勝1敗29セーブ、防御率0.20と圧巻のパフォーマンスを続けてきた守護神・松井裕が左肩後方筋肉の部分損傷で出場選手登録抹消。復帰まで約4週間と診断された。さらに27日の試合中に負傷退場した今江は骨折で全治2カ月半、今季中の復帰は絶望的となった。

　8月に入ると連戦が続き、さらなる疲労蓄積が予想される。8月18日から再び福岡ソフトバンクの天王山を控えるが、それまでにどこまで我慢できるか。優勝するチーム力が果たしてあるのか。今が正念場。梨田イーグルスの底力が試される“夏”となりそうだ。