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5月度の「月間JERAセ・リーグAWARD」は広島・小園海斗!打率.375の高打率と勝負強さ、最多3回のノミネートを評価

 セントラル・リーグ公式表彰「月間JERAセ・リーグAWARD」の月間大賞公開選考会が6月3日に実施され、小園海斗(広島)が5月度の月間大賞に選出された。


■第3回セ・リーグ公式配信番組「JERA セ・リーグ レジェンド LIVE」はこちら
https://youtube.com/live/YcmBBaIMvxs

■「月間 JERA セ・リーグ AWARD」はこちら
https://cl-award.jp/


■投票は3対3の真っ二つ

 昨季新設されたセ・リーグ公式表彰「月間JERAセ・リーグAWARD」。JERAセ・リーグ公式戦全375試合(セ・パ交流戦を除く)において、公式記録員が勝利に最も貢献した選手を試合毎にノミネート。月間単位でチーム別に集計を行い、最多回数の選手をチーム代表選手として各球団1名ずつの計6選手を選出する。そして月1回開催のセ・リーグ公式配信番組「JERAセ・リーグ レジェンドLIVE」にて公開選考会を実施し、高橋由伸氏(巨人)、宮本慎也氏(ヤクルト)、佐々木主浩氏(DeNA)、川上憲伸氏(中日)、鳥谷敬氏(阪神)、前田智徳氏(広島)の各球団のレジェンドOBたちが、番組内で、独自かつ話題性やチーム状況など総合的な視点で議論・投票を行い、月間大賞選手1名を選出する。

 そして交流戦を除いた5月度の「月間JERAセ・リーグAWARD」の各球団のノミネート選手は、5月24日の阪神戦で史上89人目のノーヒットノーランを達成した戸郷翔征(巨人)、3勝を挙げて防御率0.51と圧倒的な安定感を示した吉村貢司郎(ヤクルト)、登板4試合で2勝0敗、防御率1.45でエースとしてチームを引っ張った東克樹(DeNA)、5月6日の巨人戦で2打席連続タイムリーを放った細川成也(中日)、対象21試合で打率.305、3本塁打、11打点で守備でも存在感を発揮した近本光司(阪神)、新4番として勝負強いバッティングでノミネート3回の小園海斗(広島)となった。

 迎えた公開選考会では、討論が始まる前からこの日の議長を務めた佐々木氏を始め「俺は決まっている」の声に加えて、「戸郷と小園のどっちか」と宮本氏と鳥谷氏。「ノーヒットノーランのインパクト」と「ノミネート3回という回数」のどちらかを優先するかという争いになった。「吉村の防御率もすごい」との意見も出たが、行われた投票では戸郷3票(高橋氏、川上氏、鳥谷氏)、小園3票(佐々木氏、前田氏、宮本氏)と真っ二つに分かれた。この投票結果に一同、盛り上がりを見せた後、最終決定権のある議長(佐々木氏)の意見が優先されるルールの中で、小園に決まった。

【写真提供:共同通信社】

■対象19試合で打率.375をマーク

 報徳学園高からドラフト1位で入団して今季が6年目となる小園は、好調だった昨季後半戦のバッティングがさらに進化。3・4月の24試合では打率.247、0本塁打、8打点と物足りなかったが、5月の交流戦を除く19試合で打率.375、1本塁打、13打点をマーク。その中、5月14日のヤクルト戦で先制タイムリー3塁打を含む2安打2打点、同18日の巨人戦で逆転タイムリー、同24日のDeNA戦で同点タイムリー&決勝ホームランと3回ノミネートし、広島担当の前田氏は「彼が4番に入って、いいところでランナーを還してくれる。そこが特に光っている。元々は超攻撃的な1番や2番でしたけど、4番になっても変わらず、チャンスになったら初球からどんどん行く。そこがいいように結果に出ている」と称賛。さらに佐々木氏が「戸郷とも思ったけど、ベイスターズ戦の小園のイメージが強かった。本当に小園にやられた」と言えば、宮本氏も「僕はもう純粋に、勝利に多く貢献した(ノミネート3回)というところで選びました」と続けて投票理由を説明した。

 今年の「月間JERAセ・リーグAWARD」は、3・4月度が投手のヤフーレ(ヤクルト)が選ばれており、5月度は野手の小園となったが、果たして今後はどうなるか。昨年の年間大賞には東克樹(DeNA)が選出されたが、今年も同じように月1回のペースで選考会を行い、ノミネート情報はセ・リーグ6球団の公式Xや特設サイトにて発信される。公開選考会を含めた「JERAセ・リーグ レジェンドLIVE」では、その他にもテーマに沿ったOBトークやファンからの質問コーナー、今後のペナントレース展望なども討論。次回は7月1日(月)、19時配信開始予定となっている。