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3・4月度の「月間JERAセ・リーグAWARD」はヤクルト新助っ人・ヤフーレ!マダックス達成を含む月間4勝と奮闘!

 セントラル・リーグ公式表彰「月間JERAセ・リーグAWARD」の今年最初の月間大賞公開選考会が5月9日に実施され、M.ヤフーレ(ヤクルト)が3・4月度の月間大賞に選出された。


■第2回セ・リーグ公式配信番組「JERA セ・リーグ レジェンド LIVE」はこちら
https://www.youtube.com/watch?v=RwTTvmNeJMw

■「月間 JERA セ・リーグ AWARD」はこちら
https://cl-award.jp/


■決戦投票にまでもつれ込んだ末に…

 昨季新設されたセ・リーグ公式表彰「月間JERAセ・リーグAWARD」。JERAセ・リーグ公式戦全375試合(セ・パ交流戦を除く)において、公式記録員が勝利に最も貢献した選手を試合毎にノミネート。月間単位でチーム別に集計を行い、最多回数の選手をチーム代表選手として各球団1名ずつの計6選手を選出する。そして月1回開催のセ・リーグ公式配信番組「JERAセ・リーグ レジェンドLIVE」にて公開選考会を実施し、高橋由伸氏(巨人)、宮本慎也氏(ヤクルト)、佐々木主浩氏(DeNA)、川上憲伸氏(中日)、鳥谷敬氏(阪神)、前田智徳氏(広島)の各球団のレジェンドOBたちが、番組内で、独自かつ話題性やチーム状況など総合的な視点で議論・投票を行い、月間大賞選手1名を選出する。

 そして今年最初の「月間JERAセ・リーグAWARD」の各球団のノミネート選手は、今季も不動の4番として打率.304、4本塁打、14打点と奮闘した岡本和真(巨人)、来日初勝利から登板5試合で4勝(1敗、防御率3.21)を挙げたヤフーレ(ヤクルト)、開幕2戦連発弾デビューから4月26日の巨人戦では満塁弾を放つなどインパクトのある活躍を見せたルーキーの度会隆輝(DeNA)、登板4試合で2勝0敗、防御率0.77と健在ぶりを見せ付けた涌井秀章(中日)、チャンスに強いバッティングで計5本塁打(打率.247、16打点)を放った森下翔太(阪神)、左のエースとして5試合2勝2敗、防御率1.54と力を発揮した床田寛樹(広島)となった。

 公開選考会にて、出揃った6人のノミネート選手の映像、成績を改めて見直したレジェンドOBたち。判断が難しい中、今回の議長を務めた宮本氏から意見を求められた鳥谷氏も「単純にピッチャーで月間4勝はすごい」とヤフーレの評価しながら「打つ方となると、森下選手が月間5本塁打を打ってる・だけど、打率を考えると岡本選手が4本塁打で3割以上。でも最初のデビューのインパクトを考えると渡会選手も…」と悩める表情。その他のOB陣からも「悩みますね」「難しい」などの言葉が飛んだ。そして意見交換を経て行った投票では、ヤフーレが2票(宮本氏、鳥谷氏)、森下も2票(前田氏、高橋氏)で並び、涌井1票(佐々木氏)、渡会1票(川上氏)という結果。さらにヤフーレと森下による決戦投票でも3票ずつで真っ二つに分かれた。最終的に、この日の議長を務めた宮本氏の判断に委ねられ、ヤフーレに決まった。

【写真提供:共同通信社】

■4月29日の巨人戦で“マダックス”達成

 ベネズエラ出身のヤフーレは、今年5月1日に26歳となった右腕。来日初登板だった3月31日の中日戦で6回2失点で来日初勝利を挙げると、その後も安定した投球で試合を作り、6回無失点で3勝目を挙げた4月14日のDeNA戦で2度目のノミネート。そして4月29日の巨人戦では、9回を94球、3安打無死球とほぼ完璧なピッチングで100球未満での完封“マダックス”を達成した。この働きに「キャンプの時から伊藤(智仁)コーチが“ヤフーレ面白いぞ”と言っていたので注目していた」と明かした宮本氏は、「すごいボールがある訳ではないが、うまくボールを散らして、巧いピッチングをする」と評価。苦しい台所事情の中での先発の柱と言える活躍に「4勝ですからね。素晴らしい働きだと思います」と褒め称えた。

 昨年の「月間JERAセ・リーグAWARD」は、3・4月度が村上頌樹(阪神)、5月度が細川成也(中日)、6・7月度が森下暢仁(広島)、8月度が岡本和真(巨人)、9・10月度が佐藤輝明(阪神)が受賞し、年間大賞には東克樹(DeNA)が選出された。今年も同じように選考を行う予定で、ノミネート情報はセ・リーグ6球団の公式Twitterや特設サイトにて発信される。月1回の公開選考会を行う「JERAセ・リーグ レジェンドLIVE」では、その他にもテーマに沿ったOBトークやファンからの質問コーナー、今後のペナントレース展望なども討論。次回は6月3日(月)、19時放送開始予定となっている。