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プロ野球

東北楽天が首位攻防戦で快勝!則本が8回1失点で10勝目!

10勝目を挙げ、ファンと笑顔でポーズをとる楽天・則本=Koboパーク宮城【写真提供:共同通信社】


前日の雨天順延から首位攻防戦の初戦となった一戦は、終盤に得点を重ねた東北楽天が4対1で福岡ソフトバンクに勝利して首位を守った。

 東北楽天の先発は後半戦初登板となる則本。1回表から3回表は走者を出しては併殺で切り抜ける苦しいマウンドが続いた。そして4回表、1死2塁から中村晃の適時2塁打で先制されてしまう。しかし直後の4回裏にウィーラーのソロ本塁打で追い付いたことが、良い契機になったのかもしれない。

 5回表以降の則本はそれまでの内容が嘘のように完璧な投球を見せる。5回表は1安打2三振、6回表は三者凡退、7回表と8回表はなんと6者連続三振で追加点を許さなかった。

 福岡ソフトバンク先発のバンデンハークのほうが投球内容は良かった。6回裏までウィーラーの同点弾を除けば散発の3安打のみであり、ここまでは福岡ソフトバンクがやや優位と多くの人が感じていただろう。

 ところが東北楽天の首位たる所以が終盤に発揮された。まずは7回裏、2死から松井稼が四球で出塁すると、続く今江の打球は2塁後方への飛球、これがテキサス安打となりスタートを切っていた松井稼が一気に生還。続く8回裏にも東北楽天は、絶好調のアマダーが3試合連続となる14号ソロ、さらには今日からチームに合流したクルーズが適時打を放って3点差。9回表は松井裕ではなく今日は福山が三者凡退で締めた。

 東北楽天の終盤の攻撃は、今江の幸運な適時打といい、アマダー、クルーズの打点といい、首位のチーム独特の試合の流れを支配する力が働いていた。誰かしら好調の選手が必ずいて、試合展開が有利でないときも逆転できる雰囲気が今の東北楽天にはある。則本はリーグ一番乗りとなる堂々の10勝目を挙げた。