- 大学野球
2022.10.16 20:03
久野悠斗の初先発を好リードした蓑尾海斗のサヨナラタイムリーで明大が雪辱【10/16 秋季東京六大学野球 慶應義塾大学vs明治大学】
10月16日、東京六大学野球秋季リーグの第6週2日目が行われ、第2試合では明大が追いすがる慶大を4対3のサヨナラ勝ちで下し、1勝1敗とした。
明大の先発はこの日、リーグ戦2登板目にして初先発の久野悠斗(1年・報徳学園)。この久野が初回に三者三振と最高の立ち上がりを見せ、以降も強力な慶大打線を寄せ付けず、4回までパーフェクトに抑える快投。
すると攻撃陣も繋がりを見せ、4回に1死から上田希由翔(3年・愛産大三河)が右中間への三塁打で出塁すると、宮田知弥(1年・横浜)のタイムリーで先制する。
その後は5回、6回と走者を一、三塁に置きながら追加点を奪えなかったが、7回にはヒットや四球などで無死満塁。続く宗山塁(2年・広陵)の犠飛で2点目を奪い、さらに上田のタイムリーで3対0とリードを広げる。
初先発の久野は6回2安打無失点と好投し、7回からは髙山陽成(4年・作新学院)へ継投。この回先頭の慶大4番・萩尾匡也(4年・文徳)が、あわやライトフェンス直撃の飛球も、明新大地(4年・明大中野)が好捕。味方の好プレーもあり、髙山も2回をパーフェクトに抑え、9回のマウンドには石原勇輝(3年・広陵)上がった。
だが石原が連打を許し、1死一・二塁で降板。後を受けた下江秀弥(4年・盈進)が廣瀬隆太(3年・慶應)にライトへ大きなフライを打たれるものの、またもや明新が好捕。2死までこぎつけるが、萩尾匡也(4年・文徳)にバックスクリーンへ運ばれ、同点3ランを許してしまう。
勝利まであと1アウトで同点とされた明大だが、すぐに反撃開始。その裏に無安打で2死一・二塁とすると、蓑尾海斗(4年・日南学園)がレフトへタイムリーを放ち、明大がサヨナラ勝ちを収めた。
■慶應義塾大vs明治大2回戦
慶大 000 000 003=3
明大 000 100 201x=4
【慶】外丸、渡部淳、橋本達、●浮橋-宮崎
【明】久野、髙山、石原、下江、○千葉-蓑尾
本塁打:慶應義塾大・萩尾《9回3ラン》
◎明治大・田中武宏監督
「まずは選手に謝りたいです。すんなりと9回で勝ち切らないといけない試合で、自分がダメなのを選手に取り返してもらって感謝しています。(久野投手)最初から使いたかった。ただ1年生で初先発なので球数を気にして80球前後と考えていましたので、本当によく投げてくれました」
◎明治大・蓑尾海斗(4年・日南学園)
「(久野は)初先発で緊張する場面もあったと思うんですけど、『打たれたら自分の責任でいいから。どんどん初回から飛ばして来い』と伝えたんですけど、自分が思っていた以上のピッチングをしてくれたので、頼もしい存在だなと思いました。(サヨナラタイムリーの打った球種は)あまり覚えていないのですが、たぶん高めに浮いたフォークだと思います。自分が決めてやると思って打席に入りました。慶應さんは簡単に勝たせてもらえない相手だと分かっているので、明日必ず勝って勝ち点を取れるように、死に物狂いで頑張りたいと思います」
◎明治大・明新大地(4年・明大中野)
「ピッチャーが一生懸命投げているのでとにかく守ってあげたいという気持ちと、日ごろから鈴木コーチに『外野手で勝ったと言われるような試合をやっていこう』と言われて練習しているので、その成果が出たと思います。」
◎慶應義塾大・堀井哲也監督
「9回に入るときは、3点差なのでランナーが2人出てワンチャンスという思い。よくつないでくれました。春の優勝チームですし、もう一回思い切って挑戦したいです」
◎慶應義塾大・萩尾匡也(4年・文徳)
「(9回、ホームランを打てば同点に)少しはよぎってはいたのですが、打席の前に廣瀬からピッチャーの感じを聞いてそこからはしっかりピッチャーに集中しようと切り替えがうまくできたのがよかったのかなと思います。目の前の一戦をしっかり勝に行く気持ちで戦っていきたいと思います」