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飯森太慈の絶妙バント決勝打&蒔田稔の115球完投劇!明大が2対1で法大との投手戦を制す!【10/1 秋季東京六大学野球 法政大学vs明治大学】

 10月1日、東京六大学野球秋季リーグの第4週1日目が行われ、第1試合では明大が2対1で法大に競り勝った。

明大の先発・蒔田は課題の立ち上がりを1失点で切り抜け、尻上がりに調子を上げた

 ここまで勝ち点2(4勝1分)の首位・明大と、勝ち点0(1勝3敗)の法大の対戦。春秋連覇へ向けて好スタートを切った明大は、今季3試合(先発1試合)に登板して1勝0敗、防御率5.40の蒔田稔(3年・九州学院)が先発。一方の法大は、今季3試合に先発して0勝1敗、防御率7.24の尾﨑完太(3年・滋賀学園)が先発した。

 その立ち上がり、明大は1回裏に1死一、三塁から4番・上田希由翔(3年・愛産大三河)のレフト前タイムリーで1点を先制。対する法大は2回表、1死二、三塁から8番・海﨑雄太(4何・埼玉栄)の犠牲フライで同点。その後は両先発が踏ん張り、1対1のまま5回を終えた。

7回裏2死三塁から明大・飯森が絶妙のセーフティーバント。これが決勝打となった

 6回も両投手が粘りのピッチングを見せて試合は動かず。その投手戦の展開で迎えた7回裏だった。明大が、この回先頭の8番・直井宏路(2年・桐光学園)が三塁線へセーフティバントを決めて出塁した後、犠打と内野ゴロで2死三塁のチャンスを作る。ここで今度は2番・飯森太慈(2年・佼成正学園)が「真っ直ぐでカウントを取りにくると思った」と2ボールから3球目を一塁方向へ絶妙のセーフティーバント。これがタイムリー内野安打となり、明大が勝ち越しに成功した。

明大の先発・蒔田は最後までマウンドに立ち、力強いガッツポーズを披露した

 最終回のマウンドにも上がった明大の蒔田は、「完投できる自信があった」と最後まで140キロ台後半の力強いストレートで法大打線をねじ伏せ、9回115球の熱投劇で、5安打8奪三振1失点で完投勝利。チームとしても開幕からの連勝を、1分を挟んでの「5」に伸ばした。

 敗れた法大は、先発の尾﨑が7回6安打7奪三振2失点と好投したが、打線が5安打1点止まりで「打つだけが野球ではないですけど、やはりヒットが繋がらなければ勢いが出ない」と加藤重雄監督。第1週の早大戦での2試合連続完封負けから第2週の立大戦では6対4、5対6での1勝1敗だったが、1週空いて迎えたこの日の明大戦では再び得点力不足の課題が浮き彫りになった。

法大は5回表に9番・尾﨑がスリーバントスクイズ失敗。自らの好投を勝利に結びつけることができなかった

■法政大vs明治大1回戦
法大 010 000 000=1
明大 100 000 10X=2
【法】●尾﨑、吉鶴-大柿
【明】○蒔田-蓑尾

◎明治大・田中武宏監督
「蒔田がよく粘って投げてくれた。(法大の)尾﨑君からは簡単には点は取れないというのは始まった時からわかりましたし、まともにやっていてはダメだと感じていた。それを選手もわかっていた。(7回の攻撃は)直井も飯森も(バント安打は)自分の指示ではないです。自分は何もせず、選手が勝手に点を取ってくれた。こういうのも野球なんだなと改めて感じました」

◎明治大・蒔田稔(3年・九州学院)
「今シーズンは不甲斐ないピッチングを続けていたので、この1週間、自分を追い込んでやってきた。それが結果につながった。全体的には良くなかったんですけど、尻上がりに真っ直ぐで押して行って、要所で変化球も決まった。5回以降は自分としては自信がある。2回に1点取られましたけど、それ以降は抑えられていましたし、完投できる自信はありました」

◎明治大・飯森太慈(2年・佼成正学園)
「(7回のバント安打は)自分の判断です。最初はバントをする気はなかったんですけど、ファーストが途中から代わった選手でしたし、2ボールになったことで尾﨑投手が真っ直ぐでカウントを取りにくると思った。バントを決めるのが自分の役割だと思っているので、誰よりもバント練習をしてきた。(2ボールからの)自分は今シーズンから試合に出させてもらっている。与えられた役割をこなすだけ。ガムシャラに一生懸命がんばりたいと思います」

◎法政大・加藤重雄監督
「(先発の)尾﨑が立ち上がりは少し不安定だったんですけど、だんだん調子が出てきた。よく抑えてくれていたんですけど、先に勝ち越しの1点を取れなかったことが敗因ですね。ずっと点が取れていない。打つだけが野球ではないですけど、やはりヒットが繋がらなければ勢いが出ない。(明大の蒔田投手は)バラつきながらストライクが入っていて、なかなか絞り辛かった。(相手の7回のバント攻撃は)足の速いバッターだったのでバントがあるというのは常にベンチも野手も頭の中にあったんですけど、あの場面で絶妙のところに決められた。逆にうちはスクイズを決められなかった。そこの甘さがあった」

◎法政大・尾﨑完太(3年・滋賀学園)
「自分の中では打たれたという印象はあまりない。でもここぞというところで粘れなかった。そこが弱いところだと思います。(相手の7回のバント攻撃は)バントをされるというのはわかっていた。やるなら初球か2球目かなと思っていた。思ったよりも足が速かったですし、いいところに転がされて追いつけなかった」