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早大が「これ以上ない」2戦連続完封勝ち!法大を2対0で下して勝点獲得&今春のリベンジ成功!【9/11 秋季東京六大学野球 法政大学vs早稲田大学】

 9月11日、東京六大学野球秋季リーグの第1週2日目が行われ、第1試合では早大が2対0で法大に勝利。前日の1回戦に続いての2試合連続の完封勝ちで勝点を獲得した。

早大の清水大が6回を3安打無失点の好投で先発として初白星を手にした

 前日1回戦を2対0で勝利した早大は、リーグ戦通算5試合で1勝1敗、防御率3.75の清水大成(3年・履正社)が今春の早慶2回戦以来自身2度目の先発。対する法大は、前日の1回戦に3番手として1イニングを投げた吉鶴翔瑛(2年・木更津総合)が自身リーグ戦初先発のマウンドに上った。

「昨日、先発の加藤がいい流れを作ってくれたので、その流れを壊さないようにと思って投げた」という早大の先発・清水大。「不安があった」という立ち上がり2イニングを無失点に抑えると、2回裏1死から7番・印出太一(2年・中京大中京)のヒット、8番・山縣秀(2年・早大学院)の犠打で巡ってきた2死二塁の場面で打席に入り、「たまたまです。振ったら当たった」とライトの頭上を越えるタイムリー二塁打。投手の清水大のバットで先制点を奪った早大は、さらに4回裏にも再び印出のヒットからチャンスを作り、今度は「(清水)大成が踏ん張って投げていたので、なんとしても1点取りたいと思って打席に入りました」という1番・熊田任洋(3年・東邦)がライトオーバーのタイムリー二塁打を放って2点目を奪った。

4回裏、早大の熊田がタイムリー二塁打を放つ。熊田は守備でもファインプレーを見せて勝利に貢献した

2点をリードした早大は、先発の清水大が3回以降も「要所を締められた」と連打を許すことなく快調なピッチング。6回1死一、三塁のピンチでは二塁手・熊田の好守もあり、6回を3安打2四球で無失点の好投。7回からは鹿田泰生(2年・早稲田実)、原功征(4年・彦根東)と繋ぎ、最後は連投の伊藤樹(1年・仙台育英)がピシャリと締めてゲームセット。「昨日、今日と、これ以上ない勝ち方だと思う。この夏、歯を食いしばって頑張った成果が現れた」と小宮山悟監督。早大が今春2連敗した法大に対してリベンジに成功した。

最終回は伊藤樹が締めて2戦連続の完封リレー。早大の小宮山監督は「これ以上ない勝ち方」と称えた

 敗れた法大は散発の4安打に終わり、「昨日5安打、今日4安打。これじゃあ勝てないですね」と加藤重雄監督。前日3安打と一人で気を吐いた4番・今泉颯太(3年・中京大中京)もこの日は4打数無安打に終わり、チームは2試合連続の無得点。投手陣は計2失点と仕事をこなしたが、打線が応えられなかった。

散発の4安打で2試合連続の無得点に終わった法大打線。加藤監督も「湿りすぎ」と嘆いた

■法政大vs早稲田大2回戦
法大 000 000 000=0
早大 010 100 00X=2
【法】●吉鶴、篠木、塙-是澤、村上
【早】○清水大、鹿田、原、伊藤樹-印出

◎早稲田大・小宮山悟監督
「なかなか点が取れないことはわかっていたので、どうやって点を取ろうかといろいろ考えていたんですけど、(投手・清水大の先制打は)打った本人が打てるとは思っていなかったと思う。でも、ああいう形で点が入ったことで、かなりチームに勢いがついたと思います。まだ始まったばっかりですが、昨日、今日と、これ以上ない勝ち方だと思う。この夏、歯を食いしばって頑張った成果が現れた。(投手陣が2試合連続完封リレーも)まだ初戦なのでね。これが最終週の早慶戦まで、出るピッチャーがみんな素晴らしいという形を続けられたら胸を張っていいと思いますけど、まだどっち付かずだと思います。次の明治戦もしっかりとしたゲームができるように頑張ってもらいたい」

◎早稲田大・清水大成(3年・履正社)
「(6回3安打無失点で勝ち投手となり)昨日、先発の加藤がいい流れを作ってくれたので、その流れを壊さないようにと思って投げた。無失点に抑えたことは良かったですけど、先頭打者への四球だったり、反省点はあります。(先制打は)たまたまです。振ったら当たった。(先発での初勝利は)要所で粘れたことが良かった。クマ(熊田)のファインプレーもありましたけど、無失点に抑えられて良かった。怪我(1年秋に左肘を手術)もあってなかなか思うような結果を残せずにチームにかなり迷惑をかけた。その悔しいさを胸に、任されたイニングを自分の力で抑えていきたい」

◎早稲田大・熊田任洋(3年・東邦)
「(4回、追加点となるタイムリーは)昨日、本当にいい形で勝てたので今日もという気持ちで入って、(清水)大成が踏ん張って投げていたので、なんとしても1点取りたいと思って打席に入りました。(6回のピンチの場面でのファインプレーは)取った後、なんとかアウトになってくれ、という思いでファーストに投げました」

◎法政大・加藤重雄監督
「心配していたピッチャー陣は昨日、今日と踏ん張ってくれたと思います。1点を取りに行くことがいかに重要かという中で齊藤大を1番に置いたりしたが、如何せんランナーが出なかった。昨日5安打、今日4安打。これじゃあ勝てないですね。向こうのピッチャーの抜いた球、低めにコントロールされた球を打ちあぐねた。でも、向こうピッチングは良かったですが、それ以上にうちの打線が湿りすぎだと思います」

◎法政大・齊藤大輝(4年・横浜)
「個人的にもチーム全体的にもバットは振れていると思うんですけど、あと1本が出ない。形は作れていると思うんですけど、打つべきところでミスショットだったり、ファールにしてしまったり。打つべきボールはみんな悪くないと思うので、1球に対する集中力が足りなかったり、硬さだったりがあった。そこが噛み合えば得点は奪えると思うので、来週に向けてつめていきたい」