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【輝きを放つ注目の男たち!マイナビオールスターゲーム2022】外野手部門“ダブルトップ選出”の柳田悠岐!本拠地球宴で2014年以来2度目のMVPを狙う!

 外野手部門でファン投票、選手間投票でともに両リーグトップの票を集めた福岡ソフトバンクの柳田悠岐。33歳で迎える本拠地開催の夢舞台で自身2度目のMVP獲得を目指す。

写真提供:共同通信社


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 1988年10月9日生まれ。広島県広島市出身。広島商業高から広島経済大へ進み、4年間でベストナインを6度受賞するなどの活躍を披露。高校時代は無名の存在で線の細さが目立っていたが、大学時代に肉体強化に励み、2010年秋のドラフト会議で、その潜在能力に目をつけた福岡ソフトバンクから2位指名を受けてプロ入り。1年目に2軍で本塁打王に輝くと、2年目には1軍で68試合に出場(打率.246、5本塁打、18打点、6盗塁)、3年目には104試合に出場(打率.295、11本塁打、41打点、10盗塁)しながら力を伸ばしていった。

 本格ブレイクは4年目の2014年だろう。5月に自身初の月間MVPを受賞する活躍を見せ、オールスターに監督推薦で初出場。シーズンでは最終的に全144試合に出場して打率.317、15本塁打、70打点、33盗塁をマークした。そして翌2015年には打率.363、34本塁打、32盗塁で史上10人目のトリプルスリーを達成し、球史にその名を刻んだ。その後も常人離れしたパワーとスピード、技術、そして全身を使った豪快なフルスイングから幾度となく「常識外れ」、「変態的」な驚愕アーチを放ちながら日本球界を席巻し、昨季までのプロ11年間で通算打率.319、214本塁打、691打点、156盗塁をマーク。2度のリーグMVP(2015年、2020年)のほか、ベストナイン、ゴールデングラブ賞にも計6度選出されている。

 愛称「ギータ」としてファンからの人気も高く、今年のオールスターではファン投票で外野手部門最多、全選手中2番目となる45万7217票を集めて通算8度目の選出(うち7度はファン投票選出、2019年は故障で出場辞退)。さらに選手間投票でも外野手部門でトップの401票を集めて“ダブル選出”。本人は「たくさんの票をいただいて光栄に思います。オールスターはたくさんのいいバッターに話を聞けるのが楽しみです」と語るとともに、2016年の第1戦以来の福岡での球宴開催(26日の第1戦)に向けて「本拠地(福岡PayPayドーム)でオールスターに出るのも最後かもしれない。次は何年後(の開催)になるか分からないんで」と闘志を燃やしている。

 過去のオールスターでの柳田個人の成績を振り返ると、2014年の第2戦(甲子園)で2ランを含む4安打を放ってMVPを獲得したが、2015年(5打数1安打)、2016年(4打数1安打)、2017年(5打数無安打)、2018年(7打数1安打)、2021年(3打数1安打)と大人しく、2014年の第1戦(1打数無安打)も含めた計12試合では打率.258(31打数8安打)で1本塁打、3打点、1盗塁。2014年以来8年ぶりの“爆発”へ、「まずはヒット1本」と柳田。自慢のフルスイングで豪快な“MVP弾”を期待したい。