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プロ野球

横浜DeNAの今永昇太が“準完全”で“札幌ドーム初”のノーヒットノーラン達成!

史上85人目のノーヒットノーランを達成し、ウイニングボールを手にポーズをとる横浜DeNAの今永昇太投手【写真提供:共同通信社】

 横浜DeNAの今永昇太が、7日の北海道日本ハム戦(札幌ドーム)でプロ野球史上85人目(通算96度目)となるノーヒットノーランを達成した。

 この日が今季4試合目、自身プロ通算127試合目の登板だったこの日、序盤からスコアボードにゼロが並ぶ緊迫の投手戦になった。「相手の加藤(貴之)投手のテンポのいい投球に僕もつられて序盤から中盤、相手をゼロに抑えることができました」と今永。初回2奪三振の後、2回2死から清宮幸太郎に四球を許したが、続く谷内亮太をファウルフライに打ち取ると、調子自体は「良くもなく、悪くもなく」と言いながらも「一発を警戒しながら」という丁寧なピッチングで凡打の山を築き、以降は1人の走者も許さず。9回表に宮﨑敏郎のタイムリーでようやくながら援護点をもらうと、「心の中ではものすごく嬉しかったんですけど、ここでホッとしてしまうと達成できそうにない気がしたので、表にはあまり出さないように何とか堪えました」。迎えた9回裏、淺間大基、今川優馬の2人を、ともに外角ストレートで見逃し三振に仕留めると、最後は野村佑希を148キロのストレートでライトフライ。マウンドに歓喜と祝福の輪が広がった。
 
 9回を117球、「準完全」でのノーヒットノーラン達成。敵地ながら大歓声で迎えられた試合後のお立ち台で今永は、「まさか自分がノーヒットノーランを達成できるとは思ってなかったです。何者でもない一投手を、みんながこういう結果に導いてくれました。本当に今日はみなさん、ありがとうございます」と一礼。大きな拍手に包まれながら、「9回のマウンドに上がる前に、達成した後のこと、みんながマウンドに来てくれることをイメージしながら投げたので、その通りになってくれてホッとしています」と誇らしげな表情を見せた。

札幌ドームでのノーヒットノーランは史上初の快挙。今永にとっても交流戦でのみ訪れる球場とファンに対して、「球場のファンのみなさまが雰囲気を作ってくれたというか、ピリピリした相手との駆け引きを楽しめるような雰囲気を作ってくださった。球場に駆けつけてくれたみなさまのおかげです」と感謝の言葉。「昨日は登板前なので生モノの美味しいものを避けたので、今日はたらふく食べたいと思います」と笑顔を見せ、再びファンの歓声を浴びていた。