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ソフトバンク2位指名・正木智也&廣瀬隆太の慶應高OBコンビの活躍で慶大が10安打8得点の快勝【10/16 秋季東京六大学野球 立教大学vs慶應義塾大学】

 10月16日、東京六大学野球秋季リーグの第5週1日目が行われ、第1試合では9月26日以来の試合となった慶大が8-5と立大に逆転勝ちを収めた。

前の明大戦で7打数0安打だった慶大・廣瀬だったが今日は勝ち越し打を含む2打点の活躍

 慶大は2回、1死一・二塁から橋本典之(4年・出雲)のタイムリーで先制し、3回には敵失などで1死一、三塁とすると、正木智也(4年・慶應)の犠飛で2-0とリードを広げる。一時は2-4と逆転を許したものの、6回に3連打で1死満塁のチャンスを作ると、代打・北村謙介(3年・東筑)タイムリーで1点差とし、渡部遼人(4年・桐光学園)の犠飛で同点とする。さらに途中出場の廣瀬隆太(2年・慶應)に勝ち越しタイムリーが生まれ、試合をひっくり返した。

慶大・正木はソフトバンク2位指名後、初のリーグ戦だったが「少し安心した面はあるがドラフト前から立大戦に合わせてきたので気持ちの変化はあまりない」と言う

オリックス4位指名の慶大・渡部遼は同点犠飛を含む1打点1得点でチームの勝利に貢献した

 7回にはこちらも途中出場の萩尾匡也(3年・文徳)の2点タイムリー三塁打などで3点を追加し、リードを広げた。
8-5と1点を返され、なおも2死一、二塁の8回に登板した生井惇己(3年・慶應)が粘る立大打線を振り切り、無失点で抑えて逃げ切った。

堀井哲也監督は試合後、「相手打線も好調なのでどっちに転ぶか分からない試合でしたが、よく勝ち切ってくれた」と選手を称えた。

 立大は2点ビハインドの4回、2死無走者から連続四球を選び2死一・二塁とすると、黒岩陽介(3年・静岡)が右中間へ2点タイムリー二塁打を放ち試合を振り出しに戻す。続く井上剛(3年・佐久長聖)に勝ち越しタイムリー二塁打、さらにピッチャーの池田陽佑(2年・智辯和歌山)にもタイムリーが生まれて、この回4点を奪い逆転に成功。だが先発した池田が6回途中8安打5失点(自責4)と粘れず、3番手の島田直哉(3年・龍谷大平安)も3失点(自責2)と手痛い追加点を許した。

 再びリードを奪われた後も再三チャンスを作るが、追加点は8回の1点のみ。慶大と同じく10安打を打ち、6四死球もあったが及ばなかった。

■立教大vs慶應義塾大1回戦
立大 000 400 010=5
慶大 011 003 30X=8
【立】●池田陽、栗尾、島田、宮−黒岩
【慶】森田、○渡部淳、笠井、生井−福井

◎慶應義塾大・正木智也(4年・慶應)
「後ろにいいバッターが並んでいるので、信じて後ろにつなぐことができました。バッティングの調子自体もすごく上がってきていい形で打てているんですけど、(3打席目の)チャンスで打てなかったのは課題だと思います」

◎慶應義塾大・廣瀬隆太(2年・慶應)
「前の英大戦でなかなか結果が出ずにチームに迷惑をかけてしまったので、今日こそはしっかりチームに貢献したいという思いで臨みました。1スイングでヒットが出たのは気持ち的にも大きくて、次の打席に繋がったと思います」

◎立教大・溝口智成監督
「後半勝負の中で投手が粘れず、取れるアウトを前半から取っていない。打の方は何とか形になったとは思いますが、四死球を6個もらったのを生かしきれなかった。明日何とかします」