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【今週のJERA セ・リーグ】「覚醒したミスター完投左腕」「集大成&貫禄の大エース」「新たなスター右腕」2020年シーズンの投手トップ3は誰だ!?

 コロナ禍による異例のシーズンが終了。12月17日には年間表彰式『NPB AWARDS』が開催されるが、その前に改めてセ・リーグの個人成績をおさらい。まずは投手部門で、今季最も活躍した<シーズントップ3>を選びたい。

【写真】プロ10年目の大野雄大(中日)が10完投6完封で沢村賞を受賞。覚醒したシーズンだった。

【写真提供=共同通信】プロ10年目の大野雄大(中日)が10完投6完封で沢村賞を受賞。覚醒したシーズンだった。

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<1位>
大野雄大(中日)
【シーズン成績】20試合 11勝6敗、防御率1.82

 プロ10年目の今季、この男がマウンド上で誰よりも輝いていた。開幕戦から登板したが、その試合も含めて6試合連続白星なし(0勝3敗、防御率4.04)と大苦戦。しかし、7月31日のヤクルト戦で9回を5安打3失点に抑えてシーズン初勝利を飾ると、そこから覚醒し、怒涛の勢いで5試合連続完投勝利。8月23日のDeNA戦、9月2日の広島戦では2試合連続完封の圧巻のピッチングで白星を積み重ねた。

 9月に2試合連続で黒星を喫したが、9月22日のヤクルト戦から今度は5試合に渡って4完封を含む45イニング連続無失点の離れ業。最終的に5年ぶりの2ケタ勝利に加え、自身初の防御率1点台を記録し、10完投(6完封)で沢村賞に選ばれた。この男の活躍で、チームも8年ぶりのAクラス入り。オフの動向が注目されたが、FA宣言をせずに残留を発表。来季もドラゴンズ愛を胸にマウンドに上がる。

<2位>
菅野智之(巨人)
【シーズン成績】20試合 14勝2敗、防御率1.97

 エースとしても文句なしの働きだった。開幕戦で幸先よく白星を飾ると、7月3日の中日戦から8戦8勝の快進撃。9月以降も安定したピッチングで白星を重ね、10月13日の広島戦でシーズン初黒星を喫するまで破竹の13連勝。開幕戦からの13連勝は史上初の偉業だった。最終的に14勝2敗で、自身3度目の最多勝と初の最高勝率の二冠を獲得。

 腰痛に悩み好不調の波が激しかった昨季の反省を生かし、新たな投球フォームで臨んだプロ8年目のシーズンで改めて日本球界最高の実力を示し、大野がいなければ自身3度目の沢村賞も間違いなしだった。日本シリーズで悔しさを味わったが、それを晴らすのはメジャーの舞台になりそう。菅野にとって日本での集大成シーズンはまさに大エースと言える貫禄の働き。その勇姿を、多くのファンが強く胸に刻んだ。

<3位>
森下暢仁(広島)
【シーズン成績】18試合 10勝3敗、防御率1.91

 明大からドラフト1位で加入したルーキー右腕が、低迷したチームの中で大きな希望となった。開幕3戦目でプロ初登板初先発のマウンドに上って7回4安打無失点。チームが9回に逆転サヨナラ負けして初勝利は逃したが、登板2試合目となる6月28日の中日戦でも8回2/3を投げて9安打3失点の好投でプロ初勝利。

 その後も、伸びのあるストレートに独特の軌道を描くカーブを交えながら緩急巧みに“大人のピッチング”で試合を作り、味方の援護がない試合が多い中でも2完投(1完封)を含む2ケタ10勝をマーク。大瀬良大地が離脱し、ジョンソンの不調に喘いだ中、1年目からエース級の働きを見せてタイトル争いにも加わった。

 来季以降、どう進化していくのか。2年目のジンクスを乗り越え、球界のスター選手への階段を駆け上ってもらいたい。