BASEBALL GATE

プロ野球

ソフトバンクが圧倒V!日本シリーズ史上初の2年連続4連勝で4年連続11度目の日本一!!【11/25 SMBC日本シリーズ2020・第4戦】

 「SMBC日本シリーズ2020」の第4戦が25日、PayPayドームで行われ、福岡ソフトバンクが4対1で読売巨人に逆転勝ち。今シリーズ4連勝、日本シリーズの連勝記録を12に伸ばし、4年連続11度目の日本一に輝いた。

【写真提供=共同通信】4連勝で日本一に輝き、喜ぶソフトバンクナイン。4試合の合計スコア26対4。圧倒的な強さで巨人を寄せ付けなかった

 3連勝で日本一に王手をかけたソフトバンクは、今季8勝1敗、防御率2.94のベテラン左腕・和田毅が先発。後がなくなった巨人は、今季4勝4敗、防御率2.88の畠世周が先発するとともに、前日から大幅にメンバーを変え、4番・岡本和真以外の全打順を入れ替えて崖っぷちの一戦に臨んだ。

 その効果がいきなり現れる。1回表、巨人の1番・若林晃弘がファウルで粘った後の6球目、外角カーブを捉えて右中間を破る2塁打で出塁。そして2番に座った坂本勇人が、1ボールからの2球目を捉え、レフトフェンス直撃のタイムリー2塁打を放って1点を先制。巨人が、今シリーズ初めてリードを奪った。

しかし、その喜びも束の間、ソフトバンクが1回裏、1死から2番・中村晃が2塁打で出塁すると、3番・柳田悠岐が初球フォークを完璧に捉えて、ライトスタンドに突き刺さる号2ラン。主砲の今シリーズ1号弾であっさりと逆転に成功すると、続く2回裏には、2死1塁から9番・甲斐拓也が、カウント1-1からの148キロ直球を引っ張り、レフトポール際に放り込む自身今シリーズ2本目のアーチ。2回を終えて、ソフトバンクが4対1と3点のリードを奪った。

3回以降は投手戦となった。巨人は2回途中からリリーフした大江竜聖、戸郷翔征、ビエイラが相手打線を無安打に抑え、8回に登板した中川皓太も柳田にヒットを許したのみで必死の継投。しかし、ソフトバンク投手陣も一歩も引かず、先発の和田が2回3安打1失点で降板した後、松本祐樹が2回2/3を2安打無失点で繋ぐと、嘉弥真新也を挟んで、6回を高橋礼、7回を岩嵜翔、8回をモイネロがいずれも三者凡退の完璧リリーフ。9回表、守護神・森唯斗が走者2人を背負ったが、最後は代打・亀井善行をセカンドフライに仕留めてゲームセットとなった。

 歓喜のスタンドの中で、監督、選手、スタッフ全員がグラウンドで大きな輪を作り、万歳三唱で日本一を祝ったソフトバンク。4試合の合計スコアは26対4。日本シリーズ2年連続の4戦全勝は史上初のことで、日本12連勝も新記録。4年連続日本一はV9時代の巨人(1965〜73年)以来2チーム目。シリーズMVPには第1戦、第2戦で大爆発してシリーズ打率5割を残した栗原陵矢が選ばれ、「もう最高の気分です」と笑み。試合後のインタビューでは「正直、ホッとしています。それと同時に、もう嬉しくて、嬉しくて、地元・福岡で日本一になることができて最高です」と語った工藤公康監督は、就任6年で5度目の日本一。「こんな素晴らしい戦いをしてくれた選手たちに本当に感謝です」とナインを称えるとともに、「今年、多くの方の支援がなくては、我々は開幕することすらできなかったと思います。それに関して言えば、医療従事者のみなさま、NPBのみなさま、球団のみなさま、そしてファンのみなさまが、我々に元気を与えてくれ、勇気を与えてくれたことが、何よりもこの勝利に繋がったと思います。ファンのみなさまとともに、こうして日本一になれた喜びをともに味わうことができて、僕は本当に幸せです。1年間、本当にありがとうございました」と頭を下げた。