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2020.11.24 22:50
ムーアが7回ノーヒット投球!中村晃が先制2ラン&タイムリー!ソフトバンクが圧倒の3連勝で日本一に王手!【11/24 SMBC日本シリーズ2020・第3戦】
「SMBC日本シリーズ2020」の第3戦が24日、PayPayドームで行われ、福岡ソフトバンクが4対0で読売巨人に完勝。今シリーズ3連勝で4年連続の日本一に王手をかけるとともに、日本シリーズの連勝記録を11に伸ばした。
今シリーズ連勝スタートを切ったソフトバンクは、今季6勝3敗、防御率2.65の左腕・ムーアが先発。敵地に乗り込んで巻き返したい巨人は、今季8勝4敗、防御率3.08の右腕・サンチェスが先発。来日1年目の外国人投手同士の投げ合いで試合が始まった。
最初のチャンスは巨人だった。1回表、1番・吉川尚輝の平凡な内野ゴロを遊撃手・牧原大成が一塁へ悪送球し、いきなり無死2塁のチャンスを掴む。しかし、2番・松原聖弥、3番・坂本勇人、4番・岡本和真の後続が倒れて無得点。すると3回裏、今度はソフトバンクにチャンス到来。2死から1番・周東佑京が一、二塁間へのゴロを放ち、二塁手・吉川尚の悪送球を誘って2死2塁。そして2番・中村晃が、「追い込まれていたので、なんとか低めのボール球を振らないように我慢して、最後の最後で甘いボールが来た。いい手応えでした」とカウント2-2からの甘く入ったスプリットを逃さず、ライトスタンドへ突き刺す先制2ラン。ソフトバンクが3試合連続で先制点を奪った。
援護を受けたムーアは、常時150キロを超える重いストレートに落差のあるナックルカーブを交えながら巨人打線に的を絞らせずにゼロ行進。2回、5回に四球、6回には自らのエラーで走者を背負ったが、「とにかくストライク先行で一人一人と集中して投げた」とヒットは1本も許すことなく7回までノーヒットピッチング。すると打線が7回裏、松田宣浩のヒットから1死1、2塁のチャンスを作り、中村晃がライト前タイムリー。さらに2死1、3塁から4番・グラシアルもライト前へタイムリーを放って2点を追加してリードを4点に広げた。
すると8回からはソフトバンクは継投へ。「(ムーアは)少し疲れも見えて来たこともありますし、今日はどうしても勝ちたかった」と工藤公康監督。7回無安打無失点のムーアの後、8回をモイネロが抑え、9回は森唯斗が登板。9回2死からヒットを許し、2007年の中日以来となる日本シリーズ史上2例目となる継投でのノーヒットノーランは惜しくも達成できなかったが、チーム一丸での文句なしの勝利で2年連続での「4連勝日本一」に王手をかけた。
一方、巨人は初回のチャンスを逃した後、先発のサンチェスが3回に被弾した以外は粘りのピッチング。6回無死1、3塁から1死満塁のピンチも無失点で凌いだが、7回の継投が失敗する形で追加点を奪われて万事休す。8回に四死球でもらった1死1、2塁のチャンスも、田中俊太、重信慎之介の代打陣が連続三振。9回2死から丸佳浩がヒットを放ってノーヒットノーランを逃れるのが精一杯で、今シリーズ3連敗。2013年の第7戦から日本シリーズ8連敗となった。