「時の人」 荒木雅博さん 　プロ野球通算２千安打を達成した中日の荒木雅博（あらき・まさひろ）さん【写真提供:共同通信社】

　東北楽天が5対1で中日に快勝。先発・美馬が8回無失点と好投すれば、強力打線が竜のドラ1ルーキーを見事に攻略した。

　連勝中の中日はドラフト1位の柳がプロ初先発。リリーフとして3試合に登板し、防御率1.50の好成績を残してきたルーキーに、東北楽天の強力打線がじわりじわりと攻め立てた。まずは3回表、2死からペゲーロが四球を選ぶと、続く岡島が左中間を破るタイムリーで先制。さらに6回表、1死から岡島の2塁打とウィーラーの安打で1、3塁。ここから銀次のタイムリー2塁打と島内の犠牲フライ、さらには藤田のタイムリーで一挙3点を奪って攻略に成功した。打線は7回表にもウィーラーのタイムリー内野安打で加点し、ダメを押した。

　今季5勝1敗の先発・美馬は最後まで安定した投球を展開。走者を出したあとも落ち着いて打ち取り、8回を6安打無失点に抑えて今季6勝目を手にした。

　一方、中日の連勝は2でストップ。柳が5回まで1失点で試合を作るも、6回に集中打を浴びてチームを劣勢に立たせてしまった。しかし、打線に目を向ければメモリアルに沸いた。2000安打に王手をかけていた荒木が4回裏の第2打席でライト前に安打を放ち、日本プロ野球史上48人目の偉業を達成。9回裏にはゲレーロが球団新記録を打ち立てる6試合連続本塁打となる16号ソロを放った。