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プロ野球

3人で四半世紀!? ホークスで繋がる「長期政権」のバトン


◆ 2019年まで指揮

 ソフトバンクは20日、工藤公康監督と契約延長したことを発表。2019年まで指揮を執ることが決まった。

 今季が3年契約の3年目になる工藤監督。1年目は前年王者のチームを2年連続の日本一へと導くも、昨季は最後の最後で日本ハムにまくられる屈辱も味わった。

 しかし、球団からの信頼は厚く、契約最終年を待たずして契約延長を決断。工藤監督は「長いスパンでのチームづくりを任せて頂いた球団に感謝申し上げます。5年後、10年後もホークスが“強いチーム”でいられるよう、他のコーチの皆さんとともに選手個々の育成強化に努めたいと思います」と感謝の言葉を述べた。

【ホークスの歴代指揮官】
・高須一雄(1938年~1940年)
・三谷八郎(1939年、1941年~1942年)
・加藤喜作(1942年~1945年)
・高田勝生(1943年)
・山本一人(1946年~1968年)※1959年からは「鶴岡一人」
・飯田徳治(1969年)
・野村克也(1970年~1977年)
・広瀬叔功(1978年~1980年)
・D.ブレイザー(1981年~1982年)
・穴吹義雄(1983年~1985年)
・杉浦 忠(1986年~1989年)
・田淵幸一(1990年~1992年)
・根本陸夫(1993年~1994年)
・王 貞治(1995年~2008年)
・秋山幸二(2009年~2014年)
・工藤公康(2015年~2019年)※予定

◆ 2000年以降の監督は3人だけ

 近年は短いスパンで監督交代を余儀なくされるチームも少なくない中、ソフトバンクは一人の監督による複数年政権でのバトンリレーが続いている。

 以下は2000年以降のNPB各球団で監督に就いた人物の人数。なお、期間中に複数回監督に就いた人物は「1人としてカウント」。監督代行も数に含む。

▼ 2000年以降・各球団の監督の人数
<10人>
オリックス(仰木彬、石毛宏典、レオン・リー、伊原春樹、仰木彬、中村勝広、テリー・コリンズ、大石大二郎、岡田彰布、森脇浩司、福良淳一)

<8人> 
DeNA(権藤博、森祇晶、山下大輔、牛島和彦、大矢明彦、尾花高夫、中畑清、アレックス・ラミレス)

<6人>
西武(東尾修、伊原春樹、伊東勤、渡辺久信、伊原春樹、田辺徳雄、辻発彦)
楽天(田尾安志、野村克也、マーティ・ブラウン、星野仙一、大久保博元、梨田昌孝)※2005年~
阪神(野村克也、星野仙一、岡田彰布、真弓明信、和田豊、金本知憲)
中日(星野仙一、山田久志、落合博満、高木守道、谷繁元信、森繁和)

<5人>
広島(達川晃豊、山本浩二、マーティ・ブラウン、野村謙二郎、緒方孝市)
ヤクルト(若松勉、古田敦也、高田繁、小川淳司、真中満)

<4人>
日本ハム(大島康徳、トレイ・ヒルマン、梨田昌孝、栗山英樹)
ロッテ(山本功児、ボビー・バレンタイン、西村徳文、伊東勤)
巨人(長嶋茂雄、原辰徳、堀内恒夫、原辰徳、高橋由伸)

<3人>
ソフトバンク(王貞治、秋山幸二、工藤公康)

 ご覧のように、ソフトバンクの3人というのは12球団で最少。それも王氏は1995年から監督に就任しているため、すでに20年以上を上記の3名で率いているということになる。このまま予定通り工藤氏が2019年まで監督を勤めれば、なんと3人で25年だ。

 2000年以降の17年でBクラスに終わったシーズンはわずか2回…。ソフトバンクの黄金期はどこまで続くか。今季はもちろん、来季以降の工藤監督の手腕に注目だ。