- 大学野球
2018.10.31 21:04
筑波大が1本塁打のみの1安打で神奈川大に完封勝利!12年ぶりの神宮大会出場
10月31日、横浜スタジアムで横浜市長杯争奪第14回関東地区大学野球選手権大会の準決勝が行われ、創価大と筑波大が決勝進出校に与えられる第49回明治神宮野球大会(11月9日から神宮球場)の出場権を獲得した。
筑波大は「投手に尽きます。(野手は)1安打3失策なので」と川村卓監督が振り返ったように虎の子の1点を佐藤隼輔投手(1年・仙台)と加藤三範投手(2年・花巻東)両左腕の継投で守りきり、12年ぶり4度目の明治神宮大会出場を決めた。
2回に筑波大は中島準矢内野手(4年・鹿島)のソロ本塁打で先制すると、首都大学リーグで5試合25イニングを投げて自責点なし、3勝を挙げた1年生・佐藤が、7回2死まで打たせて取る投球で2安打無失点に抑える。そして7回2死二塁、球数が79球となったところで川村監督は加藤をマウンドに送った。佐藤は1年生ということもあり、1試合での球数を70球から80球とリーグ戦中から川村監督が制限しており、「迷いはありませんでした」とトーナメントでも方針は変えなかった。
そして、後を託されたリリーフエースの加藤もリーグ戦の防御率0.32(8試合28イニングで自責点1)の好調そのままに打者7人を無安打に抑えて完封リレーを完成させた。
12年ぶりの明治神宮大会出場に川村監督は「自主性が売りのチーム。夏場に厳しい練習をして選手たちでチームを作ってくれました」と称え、「投手をもう1度整備し、打線を強化して臨みです」と久々の大舞台へ意気込みを語った。

リーグ戦と変わらぬ好救援で試合を締めた加藤
★横浜市長杯準決勝
筑波大 010000000=1
神奈川大 000000000=0
【筑】○佐藤、加藤–島
【神】●百瀬−奥村
本塁打:筑波大・中島(2回ソロ)
※筑波大は12年ぶり4度の明治神宮大会出場決定

仙台高校時代からドラフト候補として名を馳せていた佐藤が、大学でも順調に実績を積み重ねている
文・写真=高木遊