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日本人初「30億円選手」誕生も FA迫るダルビッシュ、レ軍公式サイトが特集


レンジャーズとダルビッシュ有投手の契約の動向が注目を浴びている。日本人右腕は2011年オフに日本ハムからポスティングシステム(入札制度)を利用してレンジャーズに移籍。落札額に上限がなかった当時は約5170万ドル(現在のレートで約60億円)と史上最高額を記録し、逆に年俸は6年総額5600万ドル(約65億5000万円)と抑えられた。この5年で評価を高めたダルビッシュは来季が契約最終年となり、その後はさらに年俸が跳ね上がると見られている。

■平均年俸3000万ドル(約35億円)超の先発投手は4人、ダルビッシュは「同等の額を手にする可能性がある」

 レンジャーズとダルビッシュ有投手の契約の動向が注目を浴びている。日本人右腕は2011年オフに日本ハムからポスティングシステム(入札制度)を利用してレンジャーズに移籍。落札額に上限がなかった当時は約5170万ドル(現在のレートで約60億円)と史上最高額を記録し、逆に年俸は6年総額5600万ドル(約65億5000万円)と抑えられた。この5年で評価を高めたダルビッシュは来季が契約最終年となり、その後はさらに年俸が跳ね上がると見られている。

 2016年も残りわずかとなった26日(日本時間27日)、レンジャーズの球団公式サイトがその契約の動向についてレポート。「ユウはメジャーで最初の契約の最終年に入る」との見出しで特集記事を掲載した。

 記事ではこのままの状況ならば来オフにフリーエージェント(FA)となること、レンジャーズのジョン・ダニエルズGMが契約延長に関心を持っていること、その場合は当初の投資額である約1億700万ドル(約125億円)以上の資金が必要となる可能性があることに言及。現在、メジャーで平均年俸が3000万ドル(約35億円)を超える先発投手はダイヤモンドバックスのザック・グレインキー(3400万ドル=約39億8000万円)、レッドソックスのデビッド・プライス(3100万ドル=約36億3000万円)、ドジャースのクレイトン・カーショー(3070万ドル=約35億9000万円)、ナショナルズのマックス・シャーザー(3000万ドル)の4選手で、「ダルビッシュがシーズンで成功を収めれば、市場でこのくらいの額を手にする可能性がある」とレポートしている。

 ダルビッシュは加入1年目の12年に16勝9敗、防御率3.90をマークすると、翌13年には200イニング超え(209回2/3)を果たし、13勝9敗、防御率2.83で奪三振王(277三振)に輝いた。14年も2桁勝利に到達したが負傷にも見舞われて15年シーズン前に右肘を手術。今季途中で復帰し、7勝5敗、防御率3.41で復帰1年目を終えた。

■レンジャーズ監督、ダルビッシュは「来季は本当にダイナミックな年になる」

 今季のプレーオフではブルージェイズとの地区シリーズで5回を投げ、5安打5失点と結果を残せなかったが、記事によるとジェフ・バニスター監督は「明らかに、彼は上昇傾向にある。肘の状態も非常に良くなった」とここまでの出来を評価。「私たちは変化を見た。彼がカーブやスライダー、チェンジアップなどを必要としない試合があった。しかし、ダイナミックなファストボールと球速を目の当たりにしたんだ……終盤では彼がいかにこの2つを組み合わせることが出来るかわかった。来季は本当にダイナミックな年になると思う」

 記事でも「2017年以降もレンジャーズが優勝争いを繰り広げるためには、ダルビッシュとの再契約が必要になるだろう」と契約延長の必要性を訴えている。

 米国内ではすでにその契約の動向を占う報道が出始めており、地元紙「ダラス・モーニング・ニュース」のレンジャーズ番記者、エバン・グラント氏はダルビッシュの引き留めに必要な資金として「6年、2億ドル(約234億円)近く」と予測。その場合は、現在のメジャーで年平均額最高を誇るグリンキーの6年2億650万ドル(約215億円)に迫る額となり、日本人選手初の「30億円プレーヤー」誕生となる。

 ヤンキースの田中将大投手も来季7年契約の4年目ながら契約破棄(オプトアウト)の権利を保持するために、日本人2投手の来オフの動向が注目されている。特にダルビッシュはFAとなる前の駆け引きも重要な要素であり、注目度は高まる一方だ。果たしてレンジャーズはFA間近のエースに対し、どのような動きを見せるのだろうか。

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