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【試合動画はこちら】2016アジアウィンターリーグ「NPBイースタン選抜」の初戦は、オコエら各球団の若手有望株が出場

※掲載期限切れのため動画は削除しました

2016年アジアウインターリーグ(台湾)は、2日目をむかえ、日本から派遣されたNPBイースタン選抜が初戦を戦った。スターティングメンバーには、今シーズン各チームで期待され、一軍経験を積んだ若手有望株が多く名を連ねた。選手たちにとっては、秋季キャンプで厳しい練習を積んだ後に、貴重な実戦経験を積む場となる。
先発オーダーは、以下のメンバーとなった。

1.(二)山本泰寛 (読売巨人)
2015年ドラフト5位で慶応大学から入団。堅実なセカンド守備とパンチ力もある打撃で、大学の先輩でもある高橋由伸監督からの期待も高い。2016シーズンは27試合に出場し、20安打を放った。

2.(右)山崎晃太朗 (東京ヤクルト)
2015年ドラフト5位で日本大学から入団。真中監督の現役時代の背番号31を受け継ぎ、2016年シーズンは1軍も経験。侍ジャパンU23代表にも選出され、世界一に貢献した。

3.(中)オコエ瑠偉 (東北楽天)
高校時代は、侍ジャパンU18代表にも選出され、俊足、強肩、強打の外野手として関東一高から2015年ドラフト1位で入団した。今シーズンは、6月18日の横浜DeNA戦で、東北楽天の高卒新人選手としては初となる一軍公式戦での本塁打を記録するなどポテンシャルの高さを見せた。

4.(一)内田靖人 (東北楽天)
2013年ドラフト2位で常総学院から入団。高校時代に選出された侍ジャパンU18代表では、その長打力を認められ4番を打ち、第26回AAA世界野球選手権大会での準優勝に貢献した。プロ入り3シーズン目となる今季、2軍で13本塁打、1軍でプロ入り初本塁打を記録するなど右の大砲として期待が掛かる。

5.(遊)平沢大河 (千葉ロッテ)
2015年ドラフト1位で仙台育英高校から入団。侍ジャパンU18代表に選出されて出場したIBAF U18ワールドカップでは、大会ベストナインに選出されるなど走攻守高いポテンシャルを持つ遊撃手として注目を浴びた。ルーキーイヤーとなった今シーズンは、8月17日の楽天戦で、1軍24打席目にしてプロ初安打を放つなど苦しんだシーズンとなったが、来期の巻き返しが期待される。

6.(三)廣岡大志 (東京ヤクルト)
2015年ドラフト2位で智弁学園高から入団。高卒1年目の初打席で、現役最後の登板となった先発の三浦大輔(横浜DeNA)から一軍初本塁打を放つなどスター性を感じさせた。侍ジャパンU23代表でもホームランを放つなど、来シーズンの飛躍が期待される。

7.(捕)嶺井博希 (横浜DeNA)
2013年ドラフト3位で亜細亜大から入団。今シーズンは、チームメートである戸柱の台頭で捕手としての出場機会は減ったが、巨人とのクライマックスシリーズ第3戦で勝ち越しの適時打を放つなどチームのファイナルステージ進出に貢献した。捕手として来シーズン勝負するためにも、ウィンターリーグで実戦経験を磨く。

8.(指)渡辺大樹 (東京ヤクルト)
2015年ドラフト6位で専大松戸高から入団。ルーキーイヤーの1軍出場はなかったが、高校時代から強打の遊撃手として注目されている逸材だけに、走攻守すべての面でレベルアップを目指す。

9.(左)重信慎之介 (読売巨人)
2015年ドラフト2位で 早稲田大から入団。俊足・巧打の外野手としてチームからの期待は高く、ルーキーイヤーとなる今シーズンは25試合に出場、15安打5盗塁を記録した。

試合は、試合直前の練習中に平沢が捕手の送球をあごにぶつけて負傷し、増田(読売巨人)が緊急出場。先発マウンドには2015年のドラフト2位で仙台大から入団し、今シーズンプロ初勝利も記録した熊原(横浜DeNA)が上がった。
初回1死2塁のチャンスを逃したイースタン選抜。直後の2回表に桑原が1死満塁のピンチを背負い、犠牲フライで先制を許す展開。3回裏に無死満塁の絶好機を迎えると、オコエのセカンドゴロ併殺打の間に1点。最高の結果ではなかったが、ひとまず同点に追い付いた。
その後、熊原は5回まで投げて5安打1失点3三振で降板。6回は古川(東北楽天)が2三振を奪って無安打無失点の好投で繋いだが、7回から3番手でマウンドに上がった成田(千葉ロッテ)がいきなり一塁線を破られる2塁打を許すと、送りバントで1死3塁とされた後に左中間を破られるタイムリー2塁打を浴びて勝ち越しを許した。
四球などで毎回走者を出しながらも5回まで1安打と快音が聞かれないイースタン選抜打線。6回に1死からオコエが左中間を破る2塁打、7回裏には四球とヒットで1死1、3塁としたが、9番・重信の当たりがサードライナーとなりダブルプレー。それでも原樹理(東京ヤクルト)、福地(横浜DeNA)が8回、9回をともに無失点に切り抜けて望みを繋げた。
そして迎えた9回裏、途中出場の青柳(横浜DeNA)が粘った末に四球で出塁し、同じく途中出場の宇佐見(読売巨人)がヒットを放って1死1、3塁とすると、こちらも途中出場の網谷(横浜DeNA)がセンターへ犠牲フライを放って同点。大会規定により、延長なしで試合終了。ヒット数は台湾トレーニングチームの8本に対してイースタン選抜は5本だったが、土壇場でNPB所属のプロ選手の意地を見せ、辛うじて引き分けに持ち込んだ。